ディズニー最新作『ズートピア』(4月23日公開)のバイロン・ハワード監督、リッチ・ムーア監督、クラーク・スペンサープロデューサーが24日、都内で行われた来日記者会見に登壇した。

左から上戸彩、バイロン・ハワード監督、リッチ・ムーア監督、クラーク・スペンサープロデューサー、高橋茂雄

本作は、動物たちが人間のように暮らす楽園"ズートピア"を舞台にしたファンタジー・アドベンチャー。日本公開に先駆け3月4日に全米で公開され、『アナと雪の女王』『ベイマックス』を超えて、ディズニー・アニメーション史上No.1のオープニング記録を達成した。その勢いはとどまらず、3週連続で首位を獲得し、3月20日時点で2億92万ドル(約231億円)を記録。全世界で6億円(約690億円)を早くも突破した。

会見で大ヒットの要因を聞かれたクラーク・スペンサープロデューサーはまず、「われわれ3人は、(本作に関わった)700人のアーティストたちの代表として来日している。できるだけ多くの方に見てもらいたいという思いで、われわれの情熱、魂、すべてを詰め込んで作りました」と制作に関わったすべてのアーティストを代表して説明。その上で、「まさかここまでたくさんの方に響くとは夢にも思っていませんでした」と驚きを示した。

そして、大ヒットには「3つの大きな要因がある」と分析し、「1つ目は、世界観が複雑でディテールに富んだものになっていること。ディズニーアニメーションの中で一番大きなスケールではないか」と説明。「2つ目は、見ていてとにかく楽しい。それだけでなく、コメディ要素と感動的な要素の両方がある。さらに多層構造になっていて、ミステリーもある」と続け、「3つ目は、自分に何ができるのか、自分がだれになれるのかというのは、押し付けられるものではなく自分で手にするものだというメッセージが響いているのでは」と語った。

また、バイロン・ハワード監督は「1年半かけて動物たちを研究して、素晴らしい作品ができあがった」と手ごたえ。リッチ・ムーア監督も「まるで人間のような感情を持った動物たちのキャラクターであると同時に、自然界のありのままの動物の姿をリアルに描いている。その2つの融合という点でも、とてもユニークな映画になっている」と魅力を伝えた。

会見には、日本語吹き替え版で主人公・ジュディの声優を務めた上戸彩、チーターのクロウハウザー役のサバンナ・高橋茂雄も出席した。

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