旅行先など海外で手にするお金は、新鮮に感じるもの。外国人の目に日本の紙幣・硬貨はどのように見えているのだろうか。日本在住の外国人20人に聞いてみた。
Q.日本のお金(貨幣、紙幣)についてどんな印象を持ちましたか? あなたの母国のお金(貨幣、紙幣)はどんなものですか?
きれい
・「日本円はきれい。汚くない。中国のお金は毛沢東がプリントされていて、とても汚い」(中国/20代中半/男性)
・「日本のお金はきれいで、いつも汚れていません。エジプトではだいたい古い時代の人物や有名なモスクの映像が映っています」(エジプト/20代中半/男性)
・「日本はまずきれいなお札がほとんどです。母国ではしわしわになったり、汚れていたり、落書きまでされます。残念です。お札が日本のと比べますと小さめで国の動物やカトリックメッセージがのっています」(ブラジル/40代前半/女性)
・「日本のお金は古い感じです。あと、貨幣の方は特になんとも思わないが、カナダの方がより高い率で汚いのが出てきます。カナダドルの紙幣はプラスチックで作られているものです。カナダの紙幣は色で分けているので、色だけで額がすぐわかりますので、間違って使うことはまずないですね。製造年も書かれてるので、例えば1950のコインをもらうと、新しいデザインとの違いがすぐわかるし、面白いなと思います。デザインとしては、コインの表面はエリザベス2世女王で、裏面は製造年、『CANADA』と、メープルの葉っぱ($0.01)、ビーバー($0.05)、帆船($0.10)、カリブー/トナカイ($0.25)、ルーン鳥($1)、白熊($2)。たまに特別なデザイン(例: 州それぞれの有名な風景・動物などの13種類を流通させる) 紙幣のデザインは表面にカナダの歴史の偉い人で、裏面はホッケー、先住民のデザインの物など、カナダの誇る文化を代表する物が書かれています」(カナダ/30代前半/女性)
デザインがすごい
・「日本のお金は非常にきれいで巧みなデザインです。ロシアのお金より目立ちます。ロシアのお金は日本より札の種類が多く、それぞれの札にロシアの主要都市の風景(名所)が写っています」(ロシア/20代後半/男性)
・「日本円の5円玉と50円玉に穴が空いているところが可愛いです。イタリアではユーロになって以来は紙幣には人ではなく、建物がプリントされています。コロッセオなど歴史的な建物が多いです。小銭は国それぞれのマークがありますので、集める人は多いです」(イタリア/30代前半/男性)
・「日本円について特にありませんが、加工がすごいと思います。500円玉にかなり小さくNIPPONとか刻んであると聞きました。トルコでは全ての貨幣紙幣に建国者の肖像画が印刷されています。裏面には有名な人物や建物が印刷されています」(トルコ/40代前半/男性)
その他
・「日本のお金は丈夫で長持ちです」(バングラデシュ/20代中半/男性)
・「日本もユーロとはあまあり違わないので、別に印象を持ちませんでした。ユーロはコインにヨーロッパの地図、紙幣に代表的な建物が印刷されています」(スペイン/30代前半/男性)
・「ちょっとびっくりしたのは紙幣には大統領や大臣ではなく、文学の有名人に載せていることです。驚きから印象が深いです。ベトナムではポリエステルの紙幣でホーチミン大統領に印刷されております」(ベトナム/30代前半/女性)
・「日本は母国のお金とサイズと色が違います。地味な色をしています。母国の紙幣は日本のお金よりサイズが小さいです。そして、それぞれの札は別色です。母国の有名な小説家及び詩人がプリントされています。貨幣も小さくて、金色と銀色のものがあります」(ウクライナ/20代中半/女性)
・「日本の紙幣の色が全部近いという点が不思議です。オーストラリアははっきり明るいし違う色を使用してます。しかもブラスティック原料で作られてます。貨幣は違う色や形で分けています。なお、プリントされているのはオーストラリアの偉人と代表する動物(カンガルーとイミュー)」(オーストラリア/30代後半/男性)
・「日本のお金は普通だと思います。シンガポールでは昔の大統領や生活シーンなどがプリントされています」(シンガポール/20代後半/男性)
・「日本のお金は他国と比べて比較的安定な通貨だと思う。インドネシアでは紙幣と貨幣があり、貨幣は50・100・500・1000、紙幣は5000・10000・50000・100000がある。昔の英雄が載っていることが多い」(インドネシア/20代後半/男性)
・「日本のお金(紙幣)がサイズ的に大きすぎます。母国の財布には入らない。母国では紙幣上に王がプリントされています」(ポーランド/30代前半/女性)
・「日本はコインの種類が多い! お金を払う時はコインを探すのに時間がかかるので後ろの人が待っていると、焦って紙幣で払ってしまいます。いつもコイン入れがパンパンです。韓国では偉大な人物の顔がプリントされています。札は色がそれぞれ違います。王様、学者さんなどの顔が載っています。コインには鶴、国宝などの絵があります。コインには穴がありません」(韓国/30代前半/女性)
・「日本は1円があって、細かすぎると思います。台湾の貨幣は日本のより重いですね。よくあるプリントは銀行のマークや銀行の建物とかです」(台湾/40代後半/女性)
・「日本の1円はおもちゃみたいに軽いです。香港は貨幣と紙幣があります。子供たちが明るい未来の意味合いが入っている写真がプリントされています」(香港/20代後半/女性)
・「もうずいぶん帰ってないので詳しくは分かりませんが、今年からお金は全部更新されてます。すべてのデザインが変わりました」(フィリピン/30代中半/女性)
・「マレーシアのお金には国家独立広場が印刷されています」(マレーシア/30代中半/女性)
日々の生活の中であたりまえに目にしているお金だが、外国人から見るといくつか小さな驚きがあったよう。
数人が挙げていたのが、母国と比べて「きれい」というもの。「巧みなデザイン」「5円玉と50円玉に穴が空いているところが可愛い」「500円玉にかなり小さくNIPPONとか刻んである」などデザインに注目する人も。
「ちょっとびっくりしたのは紙幣には大統領や大臣ではなく、文学の有名人に載せていること」「日本の紙幣の色が全部近いという点が不思議」「サイズ的に大きすぎて母国の財布には入らない」「コインの種類が多い」「1円はおもちゃみたいに軽い」といった回答も寄せられた。
調査時期: 2016年2月15日~3月15日
調査対象: 日本在住の外国人
調査数: 20名
調査方法: インターネット応募式アンケート
※写真は本文と関係ありません