ピジョンはこのほど、赤ちゃんを母乳で育てたいと考えるプレママや母乳育児中の母親、その家族に役立つ母乳育児の情報を提供するポータルサイト「ぼにゅ育(ぼにゅいく)」を開設した。

ポータルサイト「ぼにゅ育(ぼにゅいく)」

同社では定期的に授乳中の母親の実態調査を行っており、2015年春から夏にかけては、日本、中国、アメリカ、インドネシアの4カ国で生後0~11カ月の乳児を育てる母親を対象に授乳に関する調査を実施した。その結果によると、乳房から直接母乳を与える「直母」で授乳する日本の母親は8割を超えることが分かったという。

しかし、母乳育児の一環であるさく乳の実施率は13%で、中国78%、アメリカ64%、インドネシア58%と比べ非常に低かった。さらにさく乳のイメージも、他の3カ国の母親は「赤ちゃんの顔が浮かぶ育児行為のひとつ」とポジティブに捉えているのに対し、日本の母親は「早く終わらせたい、家事や作業のような行為」とネガティブな印象を持っていることもわかった。

そこで同社は、日本の母親たちにさく乳をネガティブなものとしてとらえるのではなく、他国と同じように幸せな母乳育児をアシストする行為と感じてほしいという思いから、ポータルサイト「ぼにゅ育」を立ち上げた。母親の生の声に近いユーザー目線で、さまざまな情報を公開するという。

同サイトでは、これまで出産が初めての新米ママを支援する情報サイト「ピジョンインフォ」内に点在していた母乳育児関連の情報を集約。新たにさく乳器の活用の仕方やトラブルへの対処法、母乳育児に取り組む母親の気持ちに寄り添う記事や情報を紹介する。

実際にさく乳経験のある母親の声をまとめた「さく乳してよかった10のコト」では、「(事前にさく乳していたので)夜中に、パパが哺乳びんで母乳をあげてくれた」「おっぱいに傷ができて痛い時、前にさく乳しておいた母乳をあげられた」といったエピソードを公開。母乳育児中の母親の気持ちを表現したエッセイ「母乳ママ日記」も公開する。

また、母乳に関する悩みや解決方法、イベント情報、商品情報など、母乳育児に関するすべての情報も一カ所に整理し、読みやすさにもこだわった。4月上旬からは、「さく乳してよかった10のコト」をテーマにした動画を同サイトで公開予定。ベビー専門店店頭においても、同様のテーマで4月下旬より売場を展開していくという。