タレントのタモリが、3月に放送される日本テレビ系スペシャルドラマ『天才バカボン』の主題歌を歌うことが19日、発表された。

『天才バカボン』主演のくりぃむしちゅー・上田晋也(左)と、主題歌を歌うタモリ

赤塚不二夫の人気マンガを実写化し、ドラマ初主演のお笑いコンビ・くりぃむしちゅー上田晋也がバカボンのパパを、おかずクラブのオカリナがバカボンを演じることで話題となっている同作。この主題歌を、赤塚にデビュー時代を支えられ、葬儀では「私もあなたの数多くの作品の一つです」と弔辞を読んだ、縁の深いタモリが歌うことになった。

このほど行われたレコーディングでは、「西から昇ったお日様は、東へ沈む~」で始まるおなじみのテーマ曲をタモリが熱唱。「えっ!ホント~!?」など、曲中の合いの手もすべてタモリが歌い、完全コピーを実現した。制作側がOKを出しても、タモリは「もう1回、あの部分を歌い直したい」と申し出たほど、熱の入りようだったという。

主演の上田も、このレコーディングに駆けつけ、タモリとしっかり握手。上田はタモリが司会を務めていたフジテレビ系『ボキャブラ天国』の常連で、共演はタモリが総合司会を務めた同局系『FNS27時間テレビ』(2012年)以来だが、「まさか、タモリさんが主題歌を歌ってくれるとは! 感激です!!」と喜んでいた。

今回オファーした演出・プロデューサーの栗原甚氏は「せっかくだから主題歌にもこだわって、とにかくスペシャルな方にお願いしたい!」と考え、タモリにダメ元で依頼。すると、タモリは「赤塚先生の作品…しかも『天才バカボン』を実写化するのであれば、受けない訳にはいかないでしょう?」と照れながら快諾したといい、栗原氏は「僕自身も、テレビの仕事を20年以上やってきて、まさかこういう形で、バラエティの伝説(レジェンド)とお仕事をご一緒できるとは思いませんでしたので、上田さん以上に感激しました」とコメントしている。

なお、タモリが日テレの番組に出演するのは、同局の開局55周年特番として放送された『タモリ教授のハテナの殿堂?』(2008年11月29日)以来。今回のドラマには、このほかにバカボンのママを松下奈緒、バカボン一家ですくすくと育つ天才児・ハジメちゃんを子役の早坂ひらら、レレレのおじさんを小日向文世が演じる。

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