三陸鉄道はこのほど、お座敷車両「さんりくしおかぜ」(36-2110)が3月31日の運行をもって引退すると発表した。これにともない、3月中は各種ラストランイベントが実施される。

3月31日の運行を最後に引退するお座敷車両「さんりくしおかぜ」(36-2110)

この車両は1984年4月の三陸鉄道開業時から在籍し、当初は南リアス線で運用された。2002年、三陸鉄道初のお座敷車に改造され、「さんりくしおかぜ」の名称で北リアス線にて運用された。冬季には「こたつ列車」としても運転され、人気を集めた。2014年の全線運行再開に合わせて運行開始した新型お座敷車両「さんりくはまかぜ」の登場により役目を終え、引退となる。

引退を記念し、通常は新型お座敷車両「さんりくはまかぜ」で運行しているこたつ列車に「さんりくしおかぜ」が復帰する。3月19日を除き、3月の土休日に運行されるこたつ列車はすべて「さんりくしおかぜ」で運転される。3月19日には、「さんりくしおかぜ」を使ったイベント列車「しおさいのメモリーズ」号のラストランを実施。1便は久慈駅を11時20分発・久慈駅13時50分着、2便は久慈駅15時20分発・久慈駅17時50分着(1・2便ともに田野畑駅折返し)となる。各回定員30名、参加料金は1人4,000円。

最後の3日間となる3月29~31日は、「さんりくしおかぜプレミアムファイナル」としてイベント列車を運行。各日とも久慈駅11時20分発・久慈駅13時30分着(田野畑駅折返し)で運転され、定員は各日40名。参加料金は運賃・昼食・記念品つきで1人4,500円となる。さんりくしおかぜプレミアムファイナルカード、特製大漁旗ハンカチ、さんりくしおかぜプレミアムファイナルダイヤ札、さんりくしおかぜ竣工図といった記念品も。車内では名物駅長のガイドが聞けるという。最終日にはこの車両で使用したヘッドマーク1枚を車内でオークションするとのこと。