いすみ鉄道は、大原~大多喜間の復旧について、2027年秋頃までの運行再開をめざすと発表した。2024年10月4日に発生した脱線事故により、現在は全線で運転を見合わせている。

  • いすみ鉄道の大原~大多喜間は2027年秋頃までの運行再開をめざす(写真はいすみ350形352号車)

脱線事故は10月4日8時頃、国吉~上総中川間の苅谷踏切付近で発生。大原発上総中野行の下り列車(いすみ350形351・352号車の2両編成)の車輪8軸のうち6軸が脱線した。

事故発生後、ただちに事故現場や老朽化の著しいところから補修に取り組むとともに、JR東日本をはじめとした専門的な知見を有する関係機関等と連携しつつ、安全確保に万全を期すための対策について詳細な検討を行っていたという。

これまでの検討を踏まえ、大原~大多喜間について2027秋頃までの運行再開をめざすこととした。復旧費用は代行輸送費用も含めて約14.5億円程度と見込まれており、必要な経費に対する支援を県や関係市町に要請したという。

なお、事故現場で停留していた2両は6月3日に大多喜駅へ回送している。大多喜~上総中野間については今後、復旧等の費用や期間に係る調査を進めていくとしている。