歩行時間の少ない人は糖尿病であるリスクが高いことが判明

国立がん研究センターは1月21日、「歩行時間と糖尿病との関連」についての研究結果を発表。1日の歩行時間が2時間以上である人に比べて、30分未満の人は、糖尿病であるリスクが1.23倍高いことがわかった。

同研究は、1998年~2000年の期間に男女あわせて2万6,488名を対象に行ったもの。参加者を1日の歩行時間別に「30分未満」「30分以上~1時間未満」「1時間以上~2時間未満」「2時間以上」に分けて、糖尿病(本人が認知していないもの)の有無を調べた。すると、歩行時間が2時間以上の群では糖尿病の有病率が3.8%であったのに対し、30分未満の群では4.7%となった。

この結果をもとに、居住地域や年齢、性別、BMI、糖尿病の家族歴などが結果に影響しないよう配慮して分析したところ、1日の歩行時間が2時間以上の群と比較して、30分未満の群の糖尿病であるリスクは1.23倍高いことがわかったという。

国立がん研究センターは研究成果について、「歩行時間の少ない人における糖尿病のリスク上昇が示唆された」とコメント。さらに、「BMIを調整した上でも有意な関連が認められており、身体活動による体重への影響とは独立して、歩行時間が糖尿病リスクと関連することが示唆されました」と評価している。

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