JRグループは5日、「青春18きっぷ」などお得なきっぷの取扱いについて発表した。「青春18きっぷ」は2016年も春季・夏季・冬季で販売。北海道新幹線開業以降に利用可能な「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」も発売される。
「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」別途購入で本州から北海道へ
「青春18きっぷ」は1枚のきっぷで5回まで利用でき、JR線の快速・普通列車の普通車自由席やBRT(バス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリーが乗降り自由に。特急・急行列車は利用不可だが、特例として、石勝線新夕張~新得間、津軽海峡線蟹田~木古内間、奥羽本線新青森~青森間、宮崎空港線を含む宮崎~宮崎空港間の区間内で利用する場合に限り、特急・急行列車の普通車自由席に乗車可能(区間外にまたがって乗車する場合は全乗車区間の乗車券・特急券が必要)とされている。
ただし、青函トンネルを通る蟹田~木古内間の特例は北海道新幹線開業まで。開業直前の3月22日から「地上設備最終切替」が行われるため、同区間の在来線旅客列車はすべて運休となる。北海道新幹線新青森~新函館北斗間が開業する3月26日以降、「青春18きっぷ」の利用可能区間も変更に。江差線木古内~五稜郭間は道南いさりび鉄道へ経営移管され、「青春18きっぷ」で乗車できなくなる。
これを受けて、新たに「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」が発売されることになり、別途購入して「青春18きっぷ」と一緒に提示することで、北海道新幹線奥津軽いまべつ~木古内間、道南いさりび鉄道木古内~五稜郭間にそれぞれ片道1回乗車できるという。奥津軽いまべつ駅との接続駅は津軽線津軽二股駅。北海道新幹線では普通車の空いている席を利用できる。道南いさりび鉄道線内の途中下車は不可となる。
「青春18きっぷ」では、青い森鉄道八戸~青森間(八戸駅・野辺地駅・青森駅のみ下車可能)、あいの風とやま鉄道高岡~富山間(高岡駅・富山駅のみ下車可能)、IRいしかわ鉄道金沢~津幡間(金沢駅・津幡駅のみ下車可能)で通過利用する場合に限り、普通列車の普通車自由席を利用できる特例も。これらの区間以外の他社線は利用できず、JR線との直通運転を行うIGRいわて銀河鉄道、北越急行、伊勢鉄道、土佐くろしお鉄道などの路線も「別途、ご利用になる区間に有効な乗車券類が必要です」とのこと。
春季の「青春18きっぷ」「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」はともに2月20日から3月31日まで販売。利用期間は「青春18きっぷ」が3月1日から4月10日まで、「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」が3月26日から4月10日までとなる。夏季・冬季は「青春18きっぷ」「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」ともに同一期間で利用可能。夏季の発売期間は7月1日から8月31日まで、利用期間は7月20日から9月10日まで。冬季の発売期間は12月1日から12月31日まで、利用期間は12月10日から2017年1月10日までとなる。
価格は「青春18きっぷ」が1万1,850円、「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」が2,300円。全国のJRのおもな駅や旅行センターなどで発売される。