日本生産性本部は、2015年度の入社半年後の新入社員を対象に実施した「2015秋・若者意識アンケート」の結果を発表した。調査は10月~12月にかけて行い、264人から有効回答を得た。

女性新入社員の7割が「管理職になりたくない」

管理職になりたいか尋ねたところ、男性社員の62.0%が「なりたい」と回答したのに対し、73.0%の女性新入社員は「なりたくない」と回答した。

「あなたは管理職になりたいですか」という設問に対する女性新入社員の「なりたい」「なりたくない」回答の割合

その理由について聞くと、「自分の自由な時間を持ちたい」(35.8%)、「重い責任のある仕事は避けたい」(26.4%)が多かった。

「管理職になりたくない」という女性新入社員を対象にしたなりたくない理由

「管理職になりたい」と回答した人にその一番の理由を聞くと、最も多い理由は「より高い報酬を得たい」(45.6%)となった。ちなみに前年は「様々な業務に挑戦したい」(36.0%)が最も多い理由で、「より高い報酬を得たい」は2位だった。

管理職になりたい一番の理由

自分のキャリアプランに反する仕事を、がまんして続けるのは無意味だと感じるか尋ねたところ、「そう思う」と43.6%が回答した。この同意率は2006年春以来最高となっている。

続いて、残業時間について尋ねた。「残業は多いが、仕事を通じて自分のキャリア、専門能力が高められる職場」「残業が少なく、平日でも自分の時間を持て、趣味などに時間が使える職場」のどちらを好むか聞くと、後者と回答した割合は設問設置以来最高の81.1%だった。

「残業が少なく、平日でも自分の時間を持て、趣味などに時間が使える職場」を好む回答の割合

同僚・先輩・上司からSNSで友達申請が来た時に申請を受け入れるか尋ねると、同僚は83.0%、先輩は68.1%、上司は54.8%が受け入れると回答した。「本当は断りたいが受け入れる」を合わせると、同僚は91.7%、先輩は88.0%、上司は82.6%が受け入れるという結果になっている。