Q. 自分が30代になるまでに仕事で実現したいことを教えて下さい

新入社員から入社10年未満の20代の若者たち。30代にはどんなふうに仕事をしたいという理想を思い描いているのだろうか。今回はマイナビニュース会員男女300名のうち「20代以下」に当てはまる40%の人に、自分が30代になるまでに仕事で実現したいことを聞いてみた。

Q. 自分が30代になるまでに仕事で実現したいことを教えて下さい、その理由を教えて下さい

■リーダーになる!
・「昇進: あがってなんぼ」(27歳男性/建設・土木/事務系専門職)
・「主任昇格: ヒラ社員のままでは生涯年収が低いので」(28歳女性/学校・教育関連/専門職)
・「管理職になる等: キャリアアップしたいので」(24歳女性/その他/事務系専門職)
・「チームリーダーをやりたい: 責任を任される仕事をしたい」(28歳女性/自動車関連/事務系専門職)
・「部長クラスに出世したい: 目標は高いが、高い目標を掲げないと頑張らないから」(28歳男性/情報・IT/技術職)
・「役職に就く: もう新人気分ではいられないから、いたくないから」(27歳女性/通信/クリエイティブ職)

■まだまだ勉強中
・「今の仕事を完璧にする: まだまだだから」(23歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「上司に認められたい: ずっと『お前はいつまでも新人だな』と言われているので、早く一人前になりたい」(28歳男性/情報・IT/技術職)
・「一通り業務を一巡して、何でもわかる状態になっていたい: 初めてやることを少なくしたいのと、経験してることで全体的、全社的に考えられそうだがら」(26歳男性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「自分ひとりの力で、何か形になるものを作る: この年次になっても、まだまだ上司の判断に頼ることがあるため」(27歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「独り立ち: 今は全然だけど、30になったら仕事も一人でテキパキしたいから」(27歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)

■成果を上げたい
・「最高評価をもらう: いつも今一歩の評価だから」(26歳男性/情報・IT/事務系専門職)
・「売り上げナンバーワン: 目標だから」(28歳女性/生保・損保/営業職)
・「優秀賞受賞: 大切だから」(28歳男性/金融・証券/営業職)
・「自分が関わった商品が一般に販売されていたい: 沢山の商品に関わっても販売されるのは一握りと聞き、30代までには実現すればいいな、と思うから」(22歳女性/医薬品・化粧品/専門職)

■素敵な指導者に……
・「先輩: 今までに先輩になったことがなかったから」(29歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「今よりも責任ある仕事をしたい: 後輩がたくさんできるまでにキャリアを積みたいから」(29歳女性/学校・教育関連/専門職)
・「部下をもつ: 教えられる立場になりたいから」(24歳女性/医療・福祉/事務系専門職)
・「仕事で後輩に指導できるくらい、技術を磨きたい: 教えてもらう立場として、指導する先輩は純粋にかっこよく思うため」(25歳男性/情報・IT/技術職)

■資格を取る
・「資格を取る: 行きたい部署が有るから」(27歳女性/建設・土木/事務系専門職)
・「資格を取る: 資格手当があるから」(22歳女性/医療・福祉/専門職)
・「国家資格を二つとる: 一つは大学時代のわすれもの、もう一つは今後転職する際に必要だから」(26歳女性/医療・福祉/事務系専門職)
・「ほかの仕事にも生かせるような資格を取得したり、社会人のマナーを会得したい: どんな境遇にも対応できるスキルを身に着けたい」(27歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「自分はこれが強いというスキルを身につけたい: 自分に仕事面で自信を持ちたいから」(24歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

■転職も視野に
・「職種を変える: 同じ仕事ばかりでなく違う仕事も経験したいから」(26歳女性/金属・鉄鋼・化学/営業職)
・「転職したい: 今の仕事をずっと続けるのは厳しい」(29歳女性/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)
・「今の仕事をやめる: 体に合わないから」(23歳男性/情報・IT/技術職)
・「自分のやりたいことを見つける: 今の仕事が楽しくないから」(29歳女性/情報・IT/技術職)

■総評
20代が考える「自分が30代になるまでに仕事で実現したいこと」、最も多かった回答は、リーダーや責任者・管理職など「役職を手に入れたい」というものだった。30代には昇格して「収入を上げたい」「責任ある仕事をしたい」「キャリアアップしたい」というビジョンをもつ20代が多いようだ。「リーダーになることで見えてくるものがある」「あえて高い目標を掲げてがんばる」という意見もあった。

早く「一人前になりたい」「独り立ちしたい」と考える人もいた。まだまだ"半人前"扱いされることが多いのか、上司や先輩に頼らずに一人の判断でテキパキ仕事するというのが現在の理想のようだ。仕事に対しては「売り上げナンバーワン」「優良賞受賞」「最高評価」など、とにかく成果を上げたいと希望する20代らしいポジティブな回答も並んだ。

"一人前"志向の延長で、「後輩・部下をもちたい」そして「指導したい」という欲求もあるようだ。人を教えられるような実力がつけばようやく一人前、ということだろう。指導者という立場は「純粋にかっこいいと思う」という意見もあった。

資格を取ってキャリアアップしたいという声も多く寄せられた。「資格手当をもらいたい」「希望の部署に就きたい」「自信をつけたい」など、どれも非常に前向きでパワフルだ。ただ、「転職」を視野に入れている回答もいくつか見られ、「今の仕事は身体を壊す」「楽しくない」など、現職への気持ちに陰りが見えてきた様子も伺えた。

中には30代への展望が見出だせず、「仕事に情熱をもっていない」「今は目標を見失っている」「やりがいを求めることが無駄だと思ってしまった」など、諦めムードの回答も散見された。いずれも28歳・29歳の回答だったが、何か苦しい現実を見てしまったのかもしれない。まだまだ20代、「充実した30代40代」を目指して再度奮起してほしい。

調査時期: 2015年11月9日~11月11日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性128名 女性172名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート