NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』で、波瑠演じるヒロインあさの長女・千代役に抜てきされた女優の小芝風花(18)。来年1月30日から登場する小芝とは、どのような人物なのか。

女優の小芝風花 撮影:西田航/木場ヨシヒト

1997年4月16日生まれの大阪府出身。2011年にイオンとオスカープロモーションが共同で開催した「ガールズオーディション2011」でグランプリを獲得して芸能界入り。翌年にはドラマ『息もできない夏』(フジテレビ系)で女優デビューを果たした。小学校3年生からフィギュアスケートを習い、2013年にはその経験を生かしてドラマ『スケートの靴の約束 ~名古屋女子フィギュア物語~』(テレビ東京系)に出演した。

宮崎駿監督によってアニメ映画化されたことでも知られる『魔女の宅急便』の実写映画(14年)で約500人の中からヒロインの座を射止め、同作が初主演の映画に。昨年から今年にかけて『GTO』(フジテレビ系)、『大江戸捜査網2015』(テレビ東京系)、『セカンド・ラブ』(テレビ朝日系)、『HEAT』(フジテレビ系)などのドラマに出演し、今年10月には初舞台となる『夕陽伝』でヒロイン役を務めて演技力を磨いた。

小芝が所属するオスカープロモーションは、米倉涼子や上戸彩、武井咲、剛力彩芽といった人気女優の名がずらりと並ぶ芸能事務所。毎年年末にはマスコミ向けの晴れ着撮影会が行われ、今後の活躍が期待される10人前後が事務所内から選抜されている。小芝はデビューした2011年から5年連続で選ばれ、今年も艶やかな着物姿を披露した。

今月3日に行われた晴れ着撮影会に出席したのは、小芝のほか、武井咲、剛力彩芽、忽那汐里、河北麻友子ら計11人。会場となる明治記念館は天候に恵まれれば庭園での撮影が行われるが、この日はあいにくの雨で終日室内での取材となった。金屏風を背にまずは全体撮影が行われ、その後一人ずつ登壇しての撮影を経て、囲み取材で締めくくるのがおおまかな流れ。それぞれイベント後には個別取材も控えていたことから過密なスケジュールが組まれていたが、小芝に"びっくりぽん"なハプニングが発生してしまう。

それはソロ撮影で登壇した時のこと。順調に進行していた中、何らかの影響で乱反射した光が小芝の頬に映り込んでしまったため、メイクを直して撮り直すことに。ところが写真上での改善は見られず、再び複数のカメラマンからそのことを指摘されて、再度確認の機会が設けられた。本人ではどうすることもできずに戸惑いの表情を浮かべていた小芝だったが、再び報道陣の前に現れると「すみません! 原因が分からないです!」と正直に打ち明け、場内は爆笑。その後は立ち位置などを変更して事なきを得た。

囲み取材では今年を振り返ってのコメントも。『魔女の宅急便』で第57回ブルーリボン賞の新人賞、第24回日本映画批評家大賞の新人女優賞を受賞、そして初舞台を経験したことに触れ、「お芝居をする上で、大切なことをとても学ばせていただきました」と充実感をうかがわせる。「私の夢の1つでした」と語る朝ドラの撮影に向けて、「舞台で学んだことを全力でぶつけられるように、白岡千代という役としっかり向き合えるようにがんばりたい」と意気込んでいた。

まさにあさの血を引いているかのごとく、不測の事態にも動じることがなかった小芝。今月9日には、自身のブログを通じて「昨日『あさが来た』のリハーサルを終えて、本日、『白岡千代』ちゃん無事クランクインしました」と報告。「最初はすごく緊張していましたが、途中参加の千代ちゃんを共演者の皆さんもスタッフの皆さんもすんなりと受け入れて下さって、楽しく初日を終える事が出来ました」とつづり、「明日も撮影!頑張るぞ~」「皆さんっ♪どんな千代ちゃんになるのか楽しみにしていて下さいね」と元気に呼びかけている。

今年の晴れ着撮影会の出席者(左から河北麻友子、花岡なつみ、小芝風花、本田望結、忽那汐里、武井咲、剛力彩芽、高橋ひかる、吉本実憂、宮崎香蓮、小澤奈々花)

2015年 撮影:西田航/木場ヨシヒト

2011年 撮影:高橋千文

2012年 撮影:多月宏文

2013年 撮影:荒金大介

2014年 撮影:荒金大介