内閣府は8日、2015年7~9月期の四半期別国内総生産(GDP、季節調整値)の改定値(2次速報)を発表した。それによると、物価変動の影響を除いた実質GDP成長率は前期比0.3%増、年率換算1.0%増となり、11月16日に発表した速報値の前期比0.2%減、年率換算0.8%減から上方修正された。プラス成長は2期ぶり。
個人消費は下方修正
項目別にみると、設備投資が速報値の前期比1.3%減から同0.6%増に上方修正された。同省によると、「非金融法人や金融機関、卸・小売業、建設業などで上方修正された」という。また、民間住宅(住宅投資)が同1.9%増から同2.0%増と小幅に改善したほか、民間在庫品増加の寄与度もマイナス0.5ポイントからマイナス0.2ポイントに上方修正された。
一方、民間最終消費支出(個人消費)は同0.5%増から同0.4%増に下方修正されたほか、公的固定資本形成(公共投資)も同0.3%減から同1.5%減に下振れした。
景気実感に近いとされる名目GDPは前期比0.4%増、年率換算1.6%増となり、速報値の前期比0.0%増、年率換算0.1%増から上方修正された。