わかさ生活はこのほど、同社と鳥取大学の河田康志教授との共同研究により、北欧産ビルベリーに含まれるアントシアニンが白内障の発症要因を抑制し、予防につながることを明らかにした。共同研究「アントシアニンによるαクリスタリン蛋白質の凝集抑制」は、12月2日の「BMB2015第88回 日本生化学大会(神戸市)」で、ポスター発表された。

白内障に北欧産野生種ブルーベリー「ビルベリー」が働きかける新たな予防効果を発見

「白内障」は、目の中の水晶体が濁り、視野が白くぼやけてしまう眼疾患のこと。主な原因は加齢であり、日本白内障学会によると、50代の37~54%、60代の66~83%に症状が認められるという。

白内障は目の中の水晶体に存在する「クリスタリン」と呼ばれるたんぱく質が凝集することで発症する。クリスタリンは新陳代謝が行われないため、一度劣化してしまうと修復ができないという特性を持つ。そのため、クリスタリンのたんぱく質の劣化をいかに抑制するかが、視機能の維持につながると考えられている。

同社ではこれまでの研究で、北欧産野生種ブルーベリー「ビルベリー」から抽出されるビルベリーエキスがクリスタリンの凝集を抑制することを発見していた。今回は、ビルベリーエキスに含まれる青紫色素「アントシアニン」(シアニジン配糖体)を用いて、クリスタリンのたんぱく凝集に対する抑制効果について研究を行った。

研究では、ヒト由来クリスタリンを用意。ビルベリーエキスおよびその組成成分であるさまざまな成分(アントシアニン類など)を添加したあと、65℃の熱処理にて人工的に劣化させた。その結果、ビルベリーエキスに含まれる組成成分のうち、数種類のアントシアニン(特にシアニジン配糖体)がクリスタリンの1種・αクリスタリンの凝集を抑制する効果があることを発見した。

同研究により、ビルベリーエキスのアントシアニン(シアニジン配糖体)には、白内障の原因の1つであるクリスタリンの凝集を防ぎ、白内障の予防につながるより強い根拠が示された。