「まいにち、修造!」が「『現代用語の基礎知識』選 2015ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10に選ばれた、スポーツキャスターの松岡修造が1日、東京・帝国ホテルで行われた表彰式に出席し、受賞の喜びとともに、弱い気持ちを持つ人たちへ「今日から君は、毎日笑顔!毎日元気!毎日修造!!」とメッセージを叫んだ。

流行語大賞トップ10に入った松岡修造

「まいにち、修造」は、100万部以上を売り上げた、松岡の熱い言葉が記された日めくりカレンダー。松岡は、今回の受賞を「僕にとって、(20年前に自身が達成した)ウインブルドンのベスト8よりもうれしいことです」と喜びを語る。その理由を「ウインブルドンベスト8は、松岡修造が自分の力で勝ち取ったものです。でも『まいにち、修造』は違います。僕の言葉を感じて、支持してくれた。応援が生きがいの自分にとって、これ以上うれしいことはないです!」と興奮しながら説明した。

また、「皆さんの辞書で『松岡修造』と調べたら、こう出てくるでしょう。『いつも熱い男で一生懸命。必ずできる崖っぷち大好きいつも富士山』だって。誤解してるんです」と語り始め、「修造の辞書を引くと、こう出ます。『いつも不安で、自信がなくて、どんなときも緊張する』」と本当の性格を明かし、そのために前向きな言葉で前に進んで行くことの大切さを強調。これを踏まえ、「(流行語大賞ノミネートを)獲ったって聞いたときに、日本中に俺みたいに自信を持ってなくて、弱くて、毎日死にたいやつがたくさんいるんだ!って僕はそう感じました」と受賞理由を分析した。

そして「流行語、流れていく言葉と書きます。流れは途絶えることもあるでしょう。でもこの流れは僕はより熱くしていきたいです」と、さらなる熱い言葉を送り続けていくことを誓った。

この流れるようなスピーチに、「トリプルスリー」で大賞を受賞した福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手は「すごいトーク力で、もっともっと勉強したいなと思いました」と感服。東京ヤクルトスワローズの山田哲人選手も「修造さんのトークにはびっくりしました」と目を丸くしていた。

表彰式後、「つまんない質問には答えないよ。気合入れて!」と言って取材に応じた松岡は、曽祖父である小林一三(阪急東宝グループ創業者)の名前を出し、「(小林は)人を喜ばせる、応援するというのを一番大事にしていました。この賞を獲れたということは、小林一三さんの100分の1くらい、自分はできたんじゃないかなと、そういう思いです」と、今回の受賞で少しでも自身の成長を実感した様子。さらに、「弱気な自分を最も強くしてくれた松岡惠美子さんお礼を言いたいですね」と妻への感謝の気持ちを語った。

今年の大賞は「トリプルスリー」のほか「爆買い」が受賞。このほか、ノミネート50語から選ばれたトップ10は「アベ政治を許さない」「安心してください、穿いてますよ。」「一億総活躍社会」「エンブレム」「五郎丸(ポーズ)」「SEALDs」「ドローン」となっている。

『現代用語の基礎知識』選 2015ユーキャン新語・流行語大賞トップ10

「アベ政治を許さない」受賞者:澤地久枝(作家)
「安心してください、穿いてますよ。」とにかく明るい安村(お笑い芸人)
「一億総活躍社会」安倍晋三(総理大臣)
「エンブレム」夏野剛(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会参与)
「五郎丸(ポーズ)」五郎丸歩(ラグビー日本代表)
「SEALDs」奥田愛基(SEALDsメンバー)
「トリプルスリー」柳田悠岐(福岡ソフトバンクホークス)、山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)
「ドローン」野波健蔵(千葉大学大学院工学研究科・工学部特別教授)
「爆買い」羅怡文(ラオックス代表取締役社長)
「まいにち、修造!」松岡修造(プロテニスプレーヤー)


●ノミネート50語
「爆買い」「インバウンド」「刀剣女子」「ラブライバー」「アゴクイ」「ドラゲナイ」「プロ彼女」「ラッスンゴレライ」「あったかいんだから」「はい、論破!」「安心してください(穿いてますよ)」「福山ロス(ましゃロス)」「まいにち、修造」「火花」「結果にコミットする」「五郎丸ポーズ」「トリプルスリー」「1億総活躍社会」「エンブレム」「上級国民」「白紙撤回」「I AM KENJI」「I am not ABE」「粛々と」「切れ目のない対応」「存立危機事態」「駆けつけ警護」「国民の理解が深まっていない」「レッテル貼り」「テロに屈しない」「早く質問しろよ」「アベ政治を許さない」「戦争法案」「自民党、感じ悪いよね」「シールズ(SEALDs)」「とりま、廃案」「大阪都構想」「マイナンバー」「下流老人」「チャレンジ」「オワハラ」「スーパームーン」「北陸新幹線」「ドローン」「ミニマリスト」「ルーティン」「モラハラ」「フレネミー」「サードウェーブコーヒー」「おにぎらず」