11月27日~29日に開催された「フィギュアスケート・GPシリーズ最終戦・NHK杯」で羽生結弦選手が3つの世界記録を作り上げ、優勝した。ショートプログラム106.33点、フリー216.07点、総得点322.40点、どれもが世界初の高得点だ。日本でも沸きに沸いたこの快挙、羽生選手ファンの多い中国でも歓喜の声で迎えられた。
「もっとも完璧な男子フリーの演技」
「昨日周りがにぎやかだったから、中国人が勝ったのかと思ってテレビを見たけど違った。すごい記録を出した時には国籍とか関係ないんだな」
中国版ツイッター「ウェイボー」へのこの書き込みは、羽生選手が記録を達成した時の盛り上がりをよく表している。「ウェイボー」には羽生選手に対する「完璧」「美しい」の声に満ちあふれている。コメントした彼が見聞きした盛り上がりは、きっとこのようなものだったのだろう。
「これまでこんなにも美しいフィギュアの演技を見たことがない」
「ホントに美しい! フィギュア自体がもともと鑑賞的なスポーツだけど、こんなにも芸術に近い演技は羽生選手にだけできることだろう」
「鳥肌が立った! 美しい! この優秀な日本の選手は日本の誇りであり、アジア人の誇りでもある」
「異次元の演技! 」
「言葉では言い尽くせない美しさ」
「これまで見た中で、最も完璧な男子フリーの演技だ。王者の風格」
「プルシェンコからパトリック・チャン、そして羽生」
「羽生選手はまたフィギュアを新しい段階へと引き上げた」
このコメントにもあるように、羽生選手の快挙はフィギュアの歴史に大きく記されるだろうと感じた人も多かったようだ。
「歴史に名を残すだろう。これは歴史的な一時だ」
「プルシェンコからパトリック・チャン、そして羽生、男子シングルの王者たちによって、男子シングルはこれまでにない高みへとたどり着いた。2日間で3つの世界記録を作った彼。しかもまだ20歳なのだ」
「羽生結弦伝説! これから数年、私たちは常に次々に登場する彼の伝説について語ることになるだろう」
「これから何年も羽生選手よりも高い点数を出す人はいないだろう。そして羽生選手のトレーナーのオーサー氏が言うように、この記録は短期間で彼自身が打ち破るのだろう。羽生選手のアイドルであるプルシェンコ選手が伝説であるように、彼もまた時代の伝説となった」
彼の生み出した記録は伝説となったが、まだそれは終わってはいない。この世界記録をいつ羽生選手自身が破るのか、今後もフィギュアスケートから目が離せない。