Q. 会社を辞めるのに苦労した経験はありますか?

就職活動中、希望の会社に入るために努力する人は数多い。しかし、会社を辞めるときにもまた違った大変さがあるようだ。今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、会社を辞めるのに苦労した経験はあるか聞いてみた。

Q.会社を辞めるのに苦労した経験はありますか?

はい 7.0%
いいえ 93.0%

Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)どのような苦労だったのか教えて下さい

■他の人が見つかるまで……
・「人がいないから、どうにか後1カ月、最悪でも半月は働いてもらえないだろうか、と引き留めをくらった点」(25歳男性/情報・IT/技術職)
・「アルバイトだが代わりの人がなかなか見つからず、店長から頼まれて、結局2カ月近く辞められなかった」(24歳女性/食品・飲料/専門職)
・「引き継ぎと後継者がみつかるまでといわれた」(43歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)

■お偉いさんが総出で
・「正社員で数カ月で辞めることになり、人事部長と何回か話し合ったりして大変だった」(27歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「上司に引き止められた等」(24歳女性/その他/事務系専門職)
・「幹部に引き留められた」(22歳女性/情報・IT/営業職)

■とにかく引き止められる
・「いくら辞めたいと言っても執拗に引き止められてあちこちたらいまわしにされた」(36歳男性/機械・精密機器/営業職)
・「次が決まっていたのに慰留された」(23歳女性/不動産/事務系専門職)
・「管理職だったので辞めるのに早めに通達はしたものの最後まで引き止められたので」(29歳女性/医療・福祉/専門職)

■タイミングが難しい
・「辞める事を上司に切り出すタイミングが難しかった」(35歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「継続性の高いプロジェクトだったので、抜けやすくするために仕事を納めるのに時間がかかった」(50歳以上男性/情報・IT/技術職)
・「辞めようと思ったら、別の人が先に辞めた」(25歳女性/商社・卸/事務系専門職)

■軽く嫌がらせ
・「退職の話を聞こうとしない」(50歳以上男性/金融・証券/営業職)
・「数時間、個室に閉じ込められた」(37歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「有休消化を拒否された」(28歳男性/小売店/販売職・サービス系)

■総評
会社を辞めるのに苦労した経験がある人は7%と少数派だった。どんな苦労をしたのか、アンケートで最も多かったケースは「引き止められる」というもの。「引き継ぎが終わるまでは」「次の人が決まるまでいてくれ」と言われるパターンが多いようで、会社側になって考えれば、急に辞められては困るので、これは確かに納得な気がする。

中には、辞めたいという本人の意思は早めに伝えていたにもかかわらず、それを無視して、たらい回しにされたり、慰留されてしまったという不幸なケースもあるようだ。上司や幹部などが出てきて、何度も話し合いをもたれたり、説得されたりというのも、なかなか簡単に辞めにくい雰囲気になる。また「自分が辞める前に他の人が辞めてしまった」という回答もあった。いいタイミングを逃してしまうこともあるようだ。

辞めるときに「話を聞いてくれない」「個室に閉じ込められた」「有休の消化を拒否された」なんて、嫌がらせを受けた人もいたようだ。引き止められないのも寂しい気もするが、これは常軌を逸している。辞める人は会社になるべく迷惑をかけないように、また会社も最後は「今までご苦労様」の気持ちで、できるだけ円満な退社を望みたい。

調査時期: 2015年10月26日~10月28日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性150名 女性150名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート