マイナビはこのほど、同社が運営する結婚式場探しのための無料相談カウンター「マイナビウエディングサロン」全6店舗において、LGBTを多方面から支援するLetibee(レティビー)と共同で業界初の「LGBTウエディングコンシェルジュ研修」を実施した。

マイナビウエディングサロンで実施された「LGBTウエディングコンシェルジュ研修」

LGBTとは、Lesbian(レズビアン/女性同性愛者)、Gay(ゲイ/男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル/両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー/性別越境者)のこと。

4月に東京都渋谷区が日本初の同性パートナーシップ条例を施行し、11月5日からパートナーシップ証明書を発行することを発表。また7月には、東京都世田谷区が「宣誓書」の提出で同性カップルに公的書類を発行する方針を明らかにするなど、LGBTをはじめとするセクシャルマイノリティのカップルへの理解と公認の動きが進展している。

しかし、セクシュアリティが障壁となり結婚式を諦めるLGBTカップルが多く、現状日本でのLGBTウエディングの実施数はごく少数という。

すべてのカップルに幸せな結婚式を

そんな中、「すべてのカップルにふたりらしい幸せな結婚式を叶えてほしい」という理念のもとで行われた今回の研修。サロンスタッフはLGBTに関する基礎知識講座に加え、LGBTウエディングを叶えられる結婚式場の紹介や結婚準備の相談対応など、ウエディングに特化したプログラムを受講した。

研修内容は、「同性同士だけど対応してくれるかな?」「気になる会場があるけど、断られたらイヤだな……」「費用は男女のカップルとどう違うの?」「親しい友人だけの"少人数ウエディング"は可能?」など、LGBTカップルの希望や不安を理解することからスタート。渋谷区の同性パートナーシップ条例申請第1号となったレズビアンカップル・東小雪さんと増原裕子さんやLGBTの社員を招き、ロールプレイングも行った。

研修に参加したサロンスタッフからは、「受講前は、『どんな提案が好ましいか』『この質問は失礼ではないか』など、慎重な接客になっていましたが、研修を終えた今では男女のカップルと同じように、お二人が楽しんで結婚式場を探していただけるよう心がけてご案内をすることができるようになりました」などの感想が寄せられたという。