京成電鉄と北総鉄道は22日、ダイヤ改正の概要を発表した。ともにダイヤ改正の実施日は2015年12月5日。京成上野~京成成田間(京成本線経由)で土休日のみの運転となっていた「シティライナー」の運転取りやめも発表された。

京成本線を走るAE100形「シティライナー」。12月5日のダイヤ改正で運転取り止めとなる

「シティライナー」は2010年7月の成田スカイアクセス開業にともなうダイヤ改正で新設された京成本線の有料特急。先代「スカイライナー」のAE100形を使用し、当初は京成上野~京成成田・成田空港間で7往復運転されたが、後に減便され、2014年11月のダイヤ改正から土休日のみの運転に。京成上野~京成成田間で1往復運転されたが、今回のダイヤ改正をもって定期列車の運転を取りやめることになった。

京成上野~京成成田・成田空港間(京成本線経由)を結ぶ「モーニングライナー」「イブニングライナー」は12月5日のダイヤ改正以降、停車駅に京成船橋駅を追加。朝の京成上野行「モーニングライナー」4本、18時以降の京成上野発「イブニングライナー」7本がすべて停車(京成船橋駅での開扉号車は3・7号車の2カ所)し、通勤利用者などの利便性向上を図る。あわせて両列車ともに現行の号車指定(定員制)から全席座席指定に変更される。

成田国際空港の夜間LCC到着便からの接続も考慮し、成田空港駅を22時3分に発車するアクセス特急を増発するとともに、続く最終アクセス特急の発車時刻も15分繰り下げ、成田空港駅22時49分発に。深夜時間帯の都心方面への利便性向上が図られる。

北総鉄道は今回のダイヤ改正で、平日夜間に下り特急4本を新設。いずれも都営浅草線・京成線経由で京成高砂駅を20~23時台に発車し、北総線内の東松戸駅と新鎌ヶ谷~印旛日本医大間各駅に停車する。その他、京成高砂駅を平日18時以降に発車する下り普通の運転間隔が均等化(おおむね15分間隔で運転)され、一部列車は京成高砂駅で京成本線の快速特急・通勤特急と接続。帰宅時間帯の都心方面からの所要時間が短縮される。

なお、京急電鉄も12月5日にダイヤ改正を行う予定。京成電鉄・北総鉄道・京急電鉄のダイヤ改正に合わせ、相互直通運転を行う都営浅草線でも、12月5日から列車の行先・時刻が一部変更されるとのこと。