男性は出世するべきとは思わない

■本人の希望次第
・「出世がすべてではないと思うから」(32歳男性/小売店/事務系専門職)
・「そこにこだわる理由はない」(35歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「出世だけが人生の目的とは思わない」(50歳以上男性/電機/技術職)
・「したくないなら、しなくてもいいと思う」(29歳女性/情報・IT/営業職)
・「価値観は人それぞれだから」(32歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「色んな人がいて良いと思います」(33歳女性/通信/販売職・サービス系)

■出世欲と能力の問題
・「出世欲のある人だけ出世すれば良い」(33歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「したい人はするために頑張ればいい」(23歳女性/建設・土木/技術職)
・「能力がない人は出世できないから」(33歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「出世に向かない人もいる」(33歳男性/医療・福祉/専門職)

■管理職って
・「管理職になると残業代が出ないから、勿体無い気がします」(27歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「出世しても給料に見合わない責任が付きまとうだけと思うから」(37歳男性/団体・公益法人・官公庁/技術職)
・「管理職はつまらなそう」(41歳男性/小売店/販売職・サービス系)
・「現在の日本社会は、上に媚び諂うタイプが出世するので、出世は悪いことでないけど、出世だけが目的になっているのは違和感がある」(44歳男性/情報・IT/技術職)
・「費用対効果が悪い」(33歳男性/情報・IT/技術職)

■バランスが大事
・「出世したい気持ちが強すぎて他人に冷たくしたり、人の手柄を奪ったりするひどい人をたくさん見かけているので、出世よりも優しい気持ちを持ってほしい」(33歳女性/金融・証券/専門職)
・「できればいいけど、適性もあるし、無理して病んでしまうより、地道に仕事をつづけていけるならそれでいいとおもう」(43歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「そのために、大事な物なものを捨てるようでは、困るので」(32歳女性/学校・教育関連/技術職)
・「バランスが大切」(39歳女性/運輸・倉庫/技術職)
・「プライベート命の男性もいるから」(37歳女性/商社・卸/事務系専門職)
・「仕事と家庭のどちらに重心を置くのかの問題がある」(48歳男性/食品・飲料/事務系専門職)
・「出世して家族を顧みないひとは魅力がない」(35歳女性/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)

■女性でも可能なら
・「性別に関係なく、能力のある人が出世するべき」(22歳女性/金属・鉄鋼・化学/営業職)
・「仕事が出来るなら男女どちらでもよい」(45歳女性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
・「男とか女とかではなく、真っ当な倫理観を持った優秀な人間が上に着くべきだと思ってる」(32歳男性/商社・卸/営業職)
・「女性も男性も一緒、したい人がすればいい」(23歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

■総評
男性は出世するべきか否か……アンケートでは「はい」と答えた人が48.3%、「いいえ」が51.7%、僅差ながら出世するべきとは思わない人の数が上回った。

男性は出世するべき、と答えた多くは「家計」について考えている人だった。出世すれば収入も増え、家族を養える、という発想だ。女性からも「妊娠・出産がない男性の方が出世が早い」「家族のために仕事に邁進してほしい」という声が上がっていた。現実問題として「男性の稼ぎが良くないと家庭が崩壊しやすい」とう声も見られた。

出世という目標に向かう男性を「頼りがい」があって「かっこいい」「向上心があって魅力的」と捉える女性からの意見もあった。また、男性からは「出世こそが勲章」「男の美学」「オスとしての本能」「宿命」など、男のロマンを語る回答も。仕事をしているからには「上を目指してほしい」「出世がすべてではないが仕事で努力はすべき」という声もあり、出世することで「責任感も出る」「自信もつく」、ひいては男として実力アップになる、という意見だった。

対して「男性は出世するべき」とは思わない人たちの意見は「出世がすべてではない」「価値観は人それぞれ」「したい人がすればいい」と自由な感覚の意見が多かった。管理職には向き不向きもあるし、能力がなければ出世できない、という声はもっともだ。また、管理職に対して「責任だけ重くなって残業代は出ない」「つまらなそう」「費用対効果が悪い」とネガティブに感じる人もいることが分かった。

出世を目標にした結果、家庭を犠牲にしたり、人に対する優しさを忘れてしまったり、無理して身体を壊してしまうようなら、そんなものはいらない、という意見もあった。プライベートを充実させることの方が重要と考える人も多く「出世して家族を顧みないひとは魅力がない」という意見を寄せてくれた女性もいた。ワークライフバランスを重要視する人が増えてきていると言えるかもしれない。

反対意見の中には、「男性」だけでなく「女性」だって出世すべき、と考える声もあった。自分は出世したいのか、もっと大事なものがあるのか……いろいろな人の「出世」感を参考に、働き方や生きがいについて考えるきっかけにしてはいかがだろうか。

調査時期: 2015年9月17日~9月19日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性133名 女性167名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート