ファーストリテイリングは8日、2015年8月期(2014年9月~2015年8月)の連結決算(累計)を発表した。それによると、親会社の所有者に帰属する当期利益(純利益)は前期比47.6%増の1,100億円となり、過去最高益を更新した。海外ユニクロ事業がグループ全体の業績をけん引した。

ジーユー事業が大幅に伸長

売上高は同21.6%増の1兆6,817億円、営業利益は同26.1%増の1,644億円、税引前利益は同33.4%増の1,806億円、当期利益は同48.0%増の1,173億円。年間配当は同50円増の350円に増配する方針だ。

連結経営成績(累計)(出典:ファーストリテイリングWebサイト)

国内ユニクロ事業の売上高は同9.0%増の7,801億円、営業利益は同10.3%増の1,172億円と、過去最高を記録。既存店売上高が同6.2%増と好調だったことが反映された。

海外ユニクロ事業の売上高は同45.9%増の6,036億円、営業利益は同31.6%増の433億円と、こちらも過去最高を更新。特にグレーターチャイナ(中国・香港・台湾)や韓国の業績が大幅な増収増益となり、全体の業績をけん引したという。

グローバルブランドの営業利益は144億円。このうちジーユー事業の営業利益は同2.7倍の164億円と大幅な増益となった。

同社広報は「海外ユニクロ事業では大幅な増収増益が継続している。さらに国内ユニクロ事業では減益となった第4四半期以外は増益を達成したほか、ジーユー事業が大きく伸長している」と話している。

2016年8月期(2015年9月~2016年8月)については、純利益が前期比4.5%増の1,150億円と、2期連続で過去最高益を更新すると見込んでいる。