カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)は10月1日、2014年11月末より改修のため閉館していた「海老名市立中央図書館」のリノベーションを終え、図書館流通センターとの共同事業体として首都圏で初めて運営する図書館がリニューアルオープンしたことを発表した。
同図書館では、「海老名市民の誰もが利用しやすく、いつでも利用したくなる。」「多くの本、人、そして価値観に出会うことができる、"多様性と可能性を育む図書館"を実現する」ことを目指し、築30年の歴史ある施設をリノベーションした。CCCならではの空間創出・接客接遇・ライフスタイルジャンルの展開に加え、TRCならではの257館に及ぶ指定管理者としての図書館専門性(2015年9月現在)やレファレンススキルを併せ、"Library & Cafe"という新しいスタイルを実現している。
館内には31万冊の蔵書を備え、1階には厳選した書籍や上質な文具・雑貨を取り扱う蔦屋書店、そして、コーヒーを飲みながら本が読めるスターバックスコーヒーを併設。2階には"食"を中心に、"旅行"や"趣味"など日々の暮らしの広がりを意識したライフスタイルライブラリーを展開している。3階には学びの部屋として、「学習室」(100席)を充実させた。閉架書庫だった地下1階は、「大人の隠れ家」としての読書スペースに生まれ変わっている。
館内には、もともとプラネタリウムだった場所をリノベーションして「こどもとしょかん(キッズライブラリー)」専用のフロアを新設。プラネタリウムのドームをそのままいかし、絵本の世界が広がる作りにしている。また、キッズライブラリーには蔦屋書店が併設され、オススメの絵本や知育玩具を取りそろえた。子供連れの方がストレスなく4階へ上がれるよう、専用エレベーターを設置したほか、授乳室やベビーカーの貸出も充実させている。
図書返却に関しては、海老名市内の駅やコンビニからも可能になる。市内スリーエフ店舗(11月1日からの予定で一部店舗を除く)のほか、新たに海老名駅自由通路やTSUTAYA さがみ野駅前店でも返却に対応する。また、海老名市立中央図書館や海老名市立有馬図書館、東柏ヶ谷小学校市民図書室、海老名市役所、海老名市役所かしわ台連絡所、えび~にゃハウスは、以前から継続して返却場所として利用できる。
図書館としての機能のほか、外国人スタッフによる英語の読み聞かせなど年間通じたイベントやワークショップなども予定している。利用にはTカードと従来の図書館貸出券を選択でき、開館時間は9:00~21:00で年中無休となる。図書館の住所は神奈川県海老名市上郷474-4で、小田急線・相鉄線・JR相模線「海老名駅」より徒歩7分となる。
CCCは書籍・雑誌販売額が2013年通期で1,130億円、日本の書店チェーンとして最大の規模を有するTSUTAYAを全国に展開している。CCCの新規事業として、佐賀県武雄市の武雄市図書館・歴史資料館を第一企画とし、図書館の企画・運営等の事業を開始。2013年4月1日からは指定管理者として運営を行っている。今後、宮城県多賀城市、山口県周南市の図書館施設の企画を予定している。