秋に向けて、そろそろ押入れから掛け布団を取り出す頃。そこで気になるのが、ふとんの清潔感……。そこで今回は、ふとんに発生するハウスダストの知識や対策について、レイコップ・ジャパン プロダクトマネジメント部 R&D課の森本孝氏と、家事アドバイザーとして活躍する藤原千秋氏に伺った。

レイコップ社でダニの研究を行っているR&Dセンター

ふとん環境から発生するハウスダストとは

――ハウスダストの定義というのは?

森本さん:ハウスダストの定義は、単純に言えば家の中の塵。例えば、食べかすや人間のフケなどがあげられます。ほかに、煙草のヤニが浮遊して壁にくっついていたものが落ちてもハウスダストになります。アレルギー持ちの方だと、ハウスダストの中でも特にダニの影響が気になる人が多いのではないでしょうか。

――ふとんの中にハウスダストは、どれくらいあるものなのでしょうか

藤原さん:ふとんの中の綿などの詰め物が表面に上がってくることも原因ですし、ダニの死骸がハウスダストになることもあります。ふとんに付着した食べカスなどの匂いに寄せられたダニが「ここに住んじゃおう!」と、移動してくることもあります。

ふとん環境のハウスダスト対策とは

――ぜひ、誰でもできるようなふとんのハウスダスト対策の方法を教えて下さい

森本さん:風通しを良くすること、掃除機で吸うことでアレルゲンが減るという研究結果は出ています。あとは、寝具を洗うことで対策ができます。

――風通しを良くするというのは、どれくらいの頻度で行えばいいのでしょうか

藤原さん:住環境や発汗量によっても異なります。凄く汗をかく人とあまりかかない人、パジャマを着て寝る人と全裸で寝る人、シーツを敷くまたは敷かない、洗濯の有無でもまちまちです。ずっと押し入れにしまってある客用布団を使うと喘息を起こす人もいると思います。それぞれの家の寝具保管方法によって差があると思うので、とにかく定期的に風通しをよくすることが大事だと思います。

――外泊をする時は、何か対策することはできるのでしょうか

藤原さん:アレルギーの自覚がある心配だという人は、マスクをして寝るなどして、体内にダニが入らないようにするのが良いかと思います。あとは、枕だけは、自分で持って行くとか、タオルを敷くなどの対策をしてみましょう。

まとめ

ふとんから発生するハウスダストは、ダニだけに限らず、様々なものが混合していた。発生の仕方も家庭内の塵や食べかすなど様々。風通しを良くし、部屋を清潔に保つこと、また外出先からダニを連れてこないように気にする事も大切だ。これからふとんを出すという人も、是非参考にしてみてはいかがだろうか。