『モラ夫のトリセツ: モラハラ夫と幸せに暮らす、秘密のテクニック』(麻野祐香 著/税込1,512円)

合同フォレストは8月30日、書籍『モラ夫のトリセツ: モラハラ夫と幸せに暮らす、秘密のテクニック』(麻野祐香 著/税込1,512円)を発売した。

モラルハラスメント夫=「モラ夫」

「モラ夫(もらお)」とは、妻を言動で傷つけ精神的に追い込む「モラルハラスメント」を行う夫の通称。同書では、そんなモラ夫への接し方と妻自身の感じ方を上手にコントロールする方法を紹介している。「モラ夫でも愛してる」「暴言を吐かれたり無視されたりしても優しい時は好きだから嫌いになれない」と悩む女性にアドバイスする。

内容は、「まさか、うちのダンナがモラ夫? 一つでも当てはまったら、要注意」「何で、モラ夫になっちゃったの? モラハラの原因を探る」「手のひらで転がす魔法のテクニック モラ夫への対処法その1」「傷つかないためのセルフコントロール術 モラ夫への対処法その2」「モラ夫と『別れる?』『別れない?』 それぞれの選択に向けて」。

「否定されることが大キライ」「人をけなすことでプライドを保っている」といったモラ夫の特徴から、「自信がないのにプライドだけは高い」「大きな仕事のストレスがある」「いつも自分が一番だと思っている」などそうなってしまった原因を探る。

さらに、「モラ夫はヒゲの生えた子どもだと思って接しよう」「モラ夫への反論は、9割ほめて1割本音」「モラ夫の長所をノートに書き出してみよう」「自分を好きになって、自信を取り戻そう」「別れることも選択、別れないことも選択」といった実践的なアドバイスが綴られる。

モラ夫にありがちな言動

「モラ夫は、今笑っていたとしても、突然不機嫌になって怒り出します。その態度の豹変に驚くことも日常茶飯事。」(「はじめに」より)

同書によると、モラハラ被害者は夫が突然不機嫌になることを「モラスイッチを押す」と呼ぶのだとか。そのようにモラスイッチが押されている時は「モラハラ期」、モラスイッチが解除されて素敵な夫に戻る時は「ハネムーン期」で、それらは交互に繰り返すという。

モラ夫がやりがちな言動について、同書の中では以下のようなことが紹介されている。

(1)モラ夫は、モラスイッチが押されている時期(モラハラ期)には料理を作って待っていても、その料理には手をつけず、自分でカップ麺を作って食べます。

(2)モラ夫は、モラスイッチが押されているときは、いくら話しかけても返事は一切せず、独り言で「うるせーよな」とつぶやきます。

(3)モラ夫は、機嫌よくお出かけしても、渋滞のイライラで機嫌が悪くなり、それをきっかけにモラスイッチが押され、出かけたことも渋滞も全部奥さまのせいにします。

(4)モラ夫は、ほかの人がいると奥さまを「こいつはバカで」「本当にどうしようもないヤツなんだ」と批判することで場を盛り上げようとします。

(5)モラ夫は、テレビのリモコンを独占し、家族が見ている番組の途中でも、平気でチャンネルを変えます。

(6)モラ夫は、ジキルとハイドのように極端な二重人格です。

(7)モラ夫は、とても口が達者なのでいくら反論してもムダです。

(8)モラ夫は、奥さまの交友関係すべてがろくでもないものだと思っています。

(9)モラ夫は、ほかの人たちの前ではとてもいい人です。

(10)モラ夫は、「これ以上言わないけど」と言葉を途中で止めて不安をあおります。

(11)モラ夫は、「みんながお前はどうしようもないと言っているぞ」と周りのすべての人があなたを能力がない人だと思っていると洗脳します。

(12)モラ夫は、自分が一番優れていると思うとてもプライドが高い人なのです。

またモラ夫がターゲットとして選ぶ女性の共通点としては、このようなものを挙げている。

・心がとてもやさしい女性

・責任感が強い女性

・人に喜んでもらうことが大好きな女性

・明るくて頭のよい女性

・我慢強い女性

著者の麻野祐香さんは、1996年にリラクセーションサロン「ベルガモット」を立ち上げ、オーナーセラピストとして活動を開始。「心に寄り添う施術」を追求するために、心理カウンセリングの資格を取得。2007年に「夫婦関係修復カウンセリング」「モラルハラスメントカウンセリング」を専門とするカウンセリングルーム「SmilePlus」を立ち上げた。