オウチーノ総研はこのほど、「夫と料理」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は8月7日~12日、20~69歳の既婚男性860名を対象に、インターネットにて行われた。

「週1回以上」料理する既婚男性、48%

「自宅のキッチンに立って料理をする頻度」

はじめに、「自宅のキッチンに立って料理をする頻度はどれくらいですか?」という質問をした結果、「ほぼ毎日(19.9%)」「週に1回以上(28.1%)」と、約半数の既婚男性が、週1回以上、自宅のキッチンで料理をしていることが分かった。

「ほぼ毎日」と回答した人にその理由を尋ねると、「共働きだから」「料理が好きだから」「担当制・当番制だから」といった声が多く、「週に1回以上」料理をしている人は、「休日に食事を作るから」「妻がいない時に食事を作るから」という人が多く見受けられたほか、「妻を休ませてあげるため」(51歳)という人もいた。

夫が料理する頻度は、夫婦仲に関係ない!?

「自宅のキッチンに立って料理をする頻度(夫婦円満、非円満別」

続いて、この結果を夫婦円満な人と非円満な人に分けて見てみたところ、夫婦円満の場合、「ほぼ毎日」料理をする人は19.3%、「週に1回以上」が29.0%。対する非円満は、「ほぼ毎日」が23.9%、「週1回以上」が23.0%だった。円満な夫婦こそ、男性が食事の準備を担当したり、家事の手伝いを行っているかと思いきや、そうでもないことが浮き彫りに。「それぞれが自分の夕食は自分で作って食べる」(64歳)といったコメントも寄せられ、非円満だからこそ料理をする頻度が高い人もいることがわかった。

既婚男性約8割が『男子厨房に入るべからず』を否定

「あなたは、『男子厨房に入るべからず』だと思いますか?」

最後に、「あなたは、『男子厨房に入るべからず』だと思いますか?」という質問を実施したところ、「まさにそう思う(7.0%」「まぁまぁそう思う(14.3%)」と、既婚男性の21.3%が「男子厨房に入るべからず」と思っていることが分かった。「妻の仕事場だから」という声が多く、「女の人のテリトリーだから、頼まれた時以外はしなくていいと思う」(29歳)、「邪魔者扱いされる」(59歳)、「それぞれ領分がある。口を出さない方がいい」(52歳)などが挙がった。また、「料理は主婦の仕事だから」(39歳)、「男は外で働き、女性は家庭を守る」(53歳)など、夫婦の役割があることを理由に挙げる人も多かった

一方、「あまりそう思わない(36.0%)」「全くそう思わない(42.7%)」と、実に8割近くが『男子厨房に入るべからず』と思っていないことが判明。「時代錯誤だから」という声が多く、具体的には「今時、男も家事をすべき。女性も働くし、片方だけが負担するのはおかしい」(49歳)、「今の時代は、男も料理ができなければ円満な家庭はできないから」(53歳)といった意見だった。また、家事分担について「男性も積極的に家事に協力するべきだと思うから」(42歳)、「家庭生活は家族みんなで可能な負担をすることが大切」(66歳)といった声が並んだほか、「男も料理ができる必要があるから」「性別は関係ないから」「共働きだとそうは言っていられないから」といった声も寄せられた。