フジテレビ系のスペシャルドラマ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』が9月21日21時から11時18分に放送されることが決定し、主要キャラクター6人の子役を谷花音らが務めることが18日、明らかになった。

実写ドラマ版『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』での「超平和バスターズ」のキャスト(左から上下の順にぽっぽ役の高畑裕太と高橋幸聖、あなる役の松井愛莉と吉岡千波、じんたん役の村上虹郎と南出凌嘉、めんま役の浜辺美波と谷花音、ゆきあつ役の志尊淳と佐藤瑠生亮、つるこ役の飯豊まりえと市原伽恋)

本作は、フジテレビ系で2011年4月~6月にかけて放送された同名のオリジナルTVアニメが原作。埼玉県秩父市を舞台とし、若くして事故で亡くなった"めんま"こと本間芽衣子の幽霊を追って、子どもの頃の仲良しグループ「超平和バスターズ」の高校生5人が再び集まり繰り広げられる、喪失と再生の物語を描き、大きな話題を呼んだ。同作は、2013年にアニメ映画化。普段アニメになじみのない層にも届き、興行収入10億円を記録した。

ドラマ化にあたって重要視したのは、アニメの世界観を壊さないまま新たな生身の命を吹き込むこと。「超平和バスターズ」の幼少期は物語の核となるため、子役のオーディションを約2カ月半にわたって行った。最終的に選ばれたのは、めんま役の谷花音、"じんたん"こと宿海仁太役の南出凌嘉(りょうか)、"ゆきあつ"こと松雪集役の佐藤瑠生亮(るいき)、"あなる"こと安城鳴子役の吉岡千波、"つるこ"こと鶴見知利子役の市原伽恋(かれん)、"ぽっぽ"こと久川鉄道役の高橋幸聖(さんた)の6人。村上ら大人のキャストと並ぶと、その過去と現在が交わったかのような光景に、思わずスタッフから驚きと笑いが起きたという。

西浦正記監督は、中でも谷を「天才子役」と絶賛。続けて「大人顔負けの繊細な表現力が素晴らしかった。あの日見た笑顔の輝きは、作品にみずみずしさを与えてくれました」と評している。浅野澄美プロデューサーは、「とてもかわいい超平和バスターズが誕生しました。1カ月にわたる厳しいリハーサルの中で、育まれた本物の友情は、画面からもきっと伝わると思います」と満足気に語る。

監督から称賛された谷は「アニメのキャラクターを演じるのは初めてだったので、最初は緊張もして、プレッシャーもあった」と振り返りつつも、「自分らしいめんまを演じるよう心がけました。自分の中では不安に思っていたお芝居のシーンもあったんですが、監督とプロデューサーさんにこんなにほめてもらえて、とってもうれしいです」とコメント。「超平和バスターズの仲間たちと撮影が終わった今でも仲良しでいられることが、すごくうれしいです」と今回の貴重な出会いを喜んでいる。

めんま役の谷花音

子どもの頃の「超平和バスターズ」のイラスト(左からぽっぽ、あなる、じんたん、めんま、ゆきあつ、つるこ)