――今年はリズムネタが流行ってますが、"あたりまえ体操"のCOWCOWの2人はどういう風に思ってるんですか?

善し:"あたりまえ体操"でブレイクして、2014年はまだちょっとよかったけど、今年になって"ラッスンゴレライ"やクマムシが出てきて、いよいよ、"あたりまえ体操"は終焉を迎えたかもと思いましたね。"あたりまえ体操"は当初からゆるやかな傾斜で上がっていって、そして下がっていって。

多田:傾斜がゆるやかだから下がったねとか、ブームが終わったねとは言われない。番組ではまだやってるし、でも海外ではしぶとく。そういう感じですね。

善し:終焉、ちょっと感じましたね~。だけどそこは逆手にとって、僕らがテレビや舞台に出るときには「"ラッスンゴレライ"の時代にありがとうございます」って言うと、ウケるんでまたやりやすいんですよ。でも今年に入ってから、リズムネタは結構意識して作ってますよ。10月の単独ライブでは、新リズムネタも披露する予定です。

――海外の人気の勢いを日本に逆輸入する、なんて可能性は?

善し:輸入したところで、ネタ一緒やねん! でもね、海外でウケてるやんって目で見てくれれば。インドネシア、タイなど、日本も含め、その国々でのブームじゃなくて”定番”になってくれればいいなって。

多田:まだあるの~、みたいな。スルメのように、まだ噛んだら味があった。みたいに。1周、2周して、3周目にきても「あれ? まだ味があるぞ」って。

善し:"あたりまえ体操"自体、バージョン違いを含めたら、もう数え切れないほどあるんですよ。200ぐらいで数えるのをやめたぐらい。ドラえもんだけでも10バージョンぐらいあるし、世にでなかった、お蔵入りのソーセージの"あたりまえ体操"とかもあるし。

多田:バリエーションが増やせるのが特徴ですね。

善し:そこが音ネタの最強かと(ニヤリ)。

――今後の野望みたいなものは?

多田:これってのはないんです。

善し:逆に"どれやねんっ!"て思われたいですね。COWCOWはいろいろあってブレブレやなって。人から言われたくはないですけど、それでいいんですよ。その場その場に対応していきたいと思っているから。

多田:子供にはこれ。劇場はこれ、テレビはこれ、とかね。なんでも対応しないと生きていけないというのもあって。あたりまえ体操も本筋のネタではないんですよ。映像用のネタで。

善し:何があたるとか、特に。一気に大ブレイクとか難しいもんなんで。もちろんみんな狙ってますよ。でも逆にガツーンとしたのがないのがいいんですよ。

多田:1個、僕のツイッターでつぶいやいている「別にええねんけど」というのがあって。ぼくの黒い部分といいますか、そんなのを見せるライブもやってると。音ネタに関しては最近作ったのもあるんですよ。世に出したいけど、非常に出すタイミングをはかっているものがあります。

善し:今年とか来年、とかじゃなく、タイミングが合わなかったら、もしかしたら56歳ぐらいでやるかもしれないですね。感覚的に”あたりまえ体操”とか、そのほかのネタの第2弾として捉えられるのは無理なんで、慎重にタイミングをはかってます。どんなネタかって? 音と映像を使ったネタ、としか今はまだ言えないですね。