芥川賞を受賞した、お笑いコンビ・ピース又吉直樹の小説『火花』の累計発行部数が、124万部に増刷されることが21日、決定した。
今月16日の受賞決定後、発行元の文藝春秋はすぐに40万部の増刷を決定したが、現在全国の書店で完売状態。受賞オビ付きの増刷分が、23日から店頭に入る予定だが、この勢いが続くと、まだ供給が足りなくなることが考えられるため、その備えの措置として判断した。これで、『火花』は15刷となる。
『火花』は、売れない芸人・徳永と、その彼が師と仰ぐ先輩芸人・神谷の姿を通して、「笑いとは」「才能とは」「生きるとは」「人間とは」を描いた、又吉にとって初の純文学作品。掲載された文芸誌『文学界』は、2月号の掲載時から話題となり、異例の大増刷を記録している。