アイデム人と仕事研究所は、就職活動に関する調査結果を発表した。対象は2016年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生・大学院2年生の男女623名。調査期間は6月1日~3日。

現時点での主な活動、5割が「面接・試験段階」

2015年6月1日時点の就職活動において、現在行っている主な活動を聞いたところ、「面接・試験段階」と回答した学生が最も多かった(50.6%)。「エントリー活動段階」は先月の36.7%から16.7%へ減少し、「内定獲得/就活継続段階」が先月の11.7%から21.0%と大幅に増加している。

現在行っている主な就職活動

主な活動において「準備活動段階」「エントリー活動段階」「面接・試験段階」のいずれかを回答した学生に、最も進みが早い企業の状況を尋ねた。77.3%が「面接・試験段階」と回答しており、8割近い学生が「面接・試験段階」に進んでいることがわかる。

6月1日時点で内定を獲得している学生は、全体の31.1%だった。2015年卒学生と2016年卒学生の採用広報活動開始後3カ月間の動きを比較すると、内定獲得状況は「2015卒(2/28時点)」が6.9%だったのに対し、本年「2016卒(6/1時点)」では31.1%と、4倍以上の開きが生じている。企業の内定出しが急速に進展している様子がうかがえる。

内定獲得状況

内定を獲得している学生に、入社予定企業の志望度を尋ねたところ、最も多かったのは「第一志望」29.9%、次いで「第四志望以下」の28.4%だった。最も多い回答は「第一志望」ではあるが、約7割の学生は「第一志望」以外となっている。

内定企業から、入社の意思をどのような形で確認されたかを聞くと、59.3%が「内定承諾書等の書類提出」と回答した。次いで「書類提出ではなく、口頭で確認」(29.4%)で、何らかの形で入社の意思表示を求められている学生は約9割だった。

内定企業から、入社の意思をどのような形で確認されましたか?

いつまでに意思表示をするように求められたかを聞いたところ、「6月」と回答した者が最も多かった(25.8%)。次いで「5月」(20.6%)、「8月」(17.5%)となっている。内定を獲得した時期として回答が多かったのが「5月」「4月」という結果が出ており、1~2カ月の間に回答期限が来るケースが多いようだ。

内定や内々定を出した学生に、活動を終えるよう働きかける「オワハラ」をされた経験があるか聞いたところ、8.2%が「ある」と回答した。内定を獲得した企業の企業規模別に見ると、企業規模が大きくなるほど「オワハラ」を受けたと回答する者の割合が高くなっている。