歌手の木村カエラが、7月9日スタートのTBS系ドラマ『37.5℃の涙』(毎週木曜21:00~)の挿入歌として、新曲「EGG」を提供したことが25日、明らかになった。木村がドラマの世界観に合わせて挿入歌を書き下ろすのは、今回が初となる。
『37.5℃の涙』は、蓮佛美沙子が民放連続ドラマで初主演を務める作品。漫画雑誌『Cheese!』(小学館)で連載中の同名漫画を原作に、蓮佛演じる元保育士・杉崎桃子が病児保育士として再出発する姿を描き、成宮寛貴、速水もこみち、藤木直人、水野美紀、トリンドル玲奈、浅野温子らが出演。主題歌は、5人組バンド・wacciが書き下ろした「大丈夫」に決まったことが、19日に発表されていた。
木村が提供した「EGG」は、9月2日にリリースすることが決まっていたニューシングルの表題曲。原作と脚本を読み込み、さらにドラマ制作サイドが表現しようとするテーマについて、意見交換しながら歌詞をつづった。
同曲について木村は、「桃子の過去の思い出からくるネガティヴな感情を持ちながらも、人に優しさや愛を与え、前に進んでいく姿に気持ちを突き動かされ歌詞を書きました」と経緯を明かす。「桃子が病児保育士の卵ということもあり、その姿は私の中で、殻を何度も叩き外の世界に出ようとするヒナ鳥の姿と重なり、今回EGGという曲で表現することができました」と説明し、「誰もが経験する成長の瞬間、そして、大切な人の側に寄り添う楽曲にこのEGGが育っていくことを願っています」と同曲に込めた思いを語った。
ドラマ制作スタッフの渋谷未来プロデューサーは「繊細でありながらも力強い歌声が、このドラマと主人公・桃子に風を吹き込んでくれる」という確信のもと、「ダメもと」でオファー。「まさかのご快諾をいただきました」と実現できたことを誰よりも驚いている。一方、主演の蓮佛も、「優しくて、でも力強くて、桃子の背中を押してくれる、そして子育て、仕事を頑張る人たちすべてにしみわたる素敵な曲だと思いました」と絶賛。「劇中で流れるのが今から楽しみでなりません」と視聴者に届くことを心待ちにしている。