オウチーノは4月28日~30日にかけて、20~49歳の男女324人を対象に「ペット(犬)に関する意識調査」を実施した。その結果をふまえ、ペットの「譲渡会(里親探し)」の取り組みと課題を提起している。

譲渡会に参加する犬(イメージ)

ペットの譲渡会とは

同社調べによると、犬の飼育数は国内で約1千万頭であるという。一方で、保健所や動物愛護センターなどの施設に持ち込まれる犬も多く、年間約3万頭が殺処分されている。このような問題を解決するため、各地の愛護団体などでは、保健所から犬を保護し、新たな飼い主とマッチングさせる「譲渡会(里親探し)」を行っている。

譲渡会では実際に犬に接し、性格や相性などを確認することができる。気に入った犬を見つけたら、各愛護団体が定める譲渡条件に合意し、受け入れに問題がないと判断されると、晴れて「家族の一員」となる。

犬を引き取るにあたって、一般的に、オス犬であれば3万円程度、メス犬は5万円程度の費用が必要となる。健康チェック、ワクチン、ノミダニ駆除、不妊去勢手術など医療費の一部を含んでいるためだ。その他、ケアが必要な場合は別途費用が必要になる。

譲渡会の様子

同社は、神奈川県湘南エリアで開催された譲渡会の様子を紹介している。その譲渡会では、新しい家族との出会いを待つ犬たち約30頭が参加。一般的なペットショップで販売されている犬の年齢は1歳未満なのに対し、譲渡会に参加する犬はほとんどが1歳以上の成犬であるという。

ある会場で行われた譲渡会の様子(イメージ)

会場に訪れた50代女性は、「自分の体力的に子犬を買うのは難しいので、穏やかな性格の成犬を希望しています」と話した。犬の譲渡会を各地で開催している「ちばわん」湘南地区担当の渋谷美奈子さんによると、「成犬の中でも、7歳以上のシニア犬は特に落ち着いていて、穏やかな性格。のんびり一緒に暮らせるというメリットがあります」と語った。

ペットショップで販売されている子犬も無事に飼い主が見つかればよいが、もし見つからなかった場合は、ショップ側の判断でブリーダーに譲渡または保健所に引き取ってもらうことになるという。人気の犬種が大量に繁殖された後、「売れ残った」結果が、年間約3万頭の殺処分につながっている一因でもある。

93.7%が「譲渡会での犬の引き取りを検討できる」

同社では、実際に犬を飼いたいと考えている人たちは、譲渡会のような里親探しの取り組みをどう捉えているのか明らかにするためアンケートを実施した。

ペット(犬)に関する意識調査

「里親(保健所や動物愛護センター等の施設・譲渡会)から犬を譲り受けられることを知っていますか?」と尋ねたところ、75.0%が「知っている」と回答した。「今後、犬を飼う場合、里親からの引き渡しを検討できますか?」と聞くと、93.7%が「できる」と回答した。多くの人が譲渡会で犬を譲り受けることを検討できると回答したが、実際に犬を飼っている人に現在の犬の入手先を訪ねると、「ペットショップで購入した」が57.5%と過半数を占めた。