俳優の鈴木亮平が、主演する映画『俺物語!!』(10月31日公開)の役作りのために肉体改造を行い、30kgの増量を敢行したことが26日、明らかになった。
映画は、2013年「このマンガがすごい!」オンナ編第1位に輝き、2013年「講談社漫画賞少女部門」も受賞した大人気少女コミック『俺物語!!』(集英社刊)を実写化したもの。少女マンガでは異色の、全く高校生に見えないいかつい顔面と屈強な肉体をもつ男子高校生・剛田猛男を主人公に、純情で切ない恋模様と深い友情の絆を描く。
鈴木が演じるのは、主人公の猛男。原作での設定では身長2m、体重120kg(推定)という屈強な肉体の持ち主として描かれている。「みなさんが持っている猛男へのイメージを裏切りたくないという思いが強い」と語る鈴木は、自らトレーニングプランを組み、徹底したカロリーコントロールによって30kg増量し、鍛え抜かれた完璧な猛男ボディを手に入れた。
ストイックな役作りで知られる鈴木は、現在放送中のTBS系ドラマ『天皇の料理番』では、病に冒される役を演じるため、半年間で20kgの減量を行い撮影に臨んでいた。その徹底した役作りに、メガホンをとる河合勇人監督も、「鈴木亮平さんの作りこんだ肉体・メイクで演技を見たら、まさに猛男がそこにいました!」と絶賛。制作サイドも、その役柄に応じた変身ぶりを「実力派カメレオン俳優」と評し、徹底した役作りで知られるハリウッドの名優になぞらえ、「本家もびっくりのデニーロ・アプローチ」とたたえた。
共演には、ヒロインの大和凛子役を、雑誌『nicola』専属モデルで『るろうに剣心』(2012年)への出演経験もある永野芽郁、猛男の親友のクールなイケメン・砂川誠役を『ヒロイン失格』(2015年)の坂口健太郎が演じる。監督はドラマ『鈴木先生』でギャラクシー優秀賞を受けた河合監督が担当し、脚本をドラマ『空飛ぶ広報室』を手がけた野木亜紀子氏が務める。
いかつい風貌と不器用さで女子から恐れられている高校生・猛男。これまで好きになった女の子はみんな、親友のイケメン・砂川のことを好きになる。ある日、猛男はしつこいナンパに遭っている女子高生を助ける。その女子高生・大和に一目ぼれしてしまった猛男だが、ふとした大和の言葉から「大和は砂川のことが好きなのだ」と気づく。情に厚い猛男は、落ち込みながらも2人の仲を取り持つために奔走する。
(C)アルコ・河原和音/集英社
(C)2015映画「俺物語!!」製作委員会