インフレから資産を守るは耳にタコ?

日本は、物価上昇を2%とする目標に向かっています。

こうした環境下では、物価が上昇した分(=2%)以上に資産の価値が増えないと資産が目減りしたことになります。

モノの値段が2%上昇するということは、100万円が102万円になることです。

私達のお金も2%増やして100万円を102万円にしないといけません。

ですから「インフレから資産を守る」必要があるんです…。でも、こんな話は耳にタコですよね!?

そこで今回は、2%のインフレ上昇分をどの資産にいくら投資して備えるか?を考えてみましょう。

何に? いくら? 投資する?

例えば、1,000万円の預金があるとします。

1,000万円の2%目減り分は20万円です。

20万円を預金の一部の100万円で備える場合と500万円で備える場合で考えてみましょう。

パターン(1) 100万円で20万円に備える場合

100万円の投資で20万円を得るには、20%のリターンが期待できる資産に投資する必要があります。

パターン(2) 500万円で20万円に備える場合

500万円の投資で20万円得るには、4%のリターンが期待できる資産に投資する必要があります。

資産運用では、全体の資産の一部で運用しましょう、とよくいいますが、少ない投資金額で同じリターンを得るには、よりリスクの高い運用をする必要があります。

しかし、「インフレ2%から資産を守る」ことが目標であれば、ある程度の投資金額で2~4%のリターンが期待できる相対的にリスクの低い運用で十分、といえます。

鉄則は「欲張らない」運用

投資をするなら儲けたい! なんて欲張りな気持ちがでてきますが、目先必要なことは「インフレから資産を守ること」。肩肘張らずに「欲張らない」気持ちで取り組みましょう。

●ピクテ投信投資顧問が提供する、「ボンジュール」からの転載です。