JR西日本は20日、京都鉄道博物館(2016年春開業)の収蔵・展示車両が決まったと発表した。梅小路蒸気機関車館に収蔵している20両の蒸気機関車を含む全53両を収蔵・展示する。

京都鉄道博物館車両展示イメージ

京都鉄道博物館は、京都府京都市の梅小路エリアに新設される地上3階建ての博物館。既存の梅小路蒸気機関車館と一体化した施設となり、総面積は約3万1,000平方メートル、収蔵車両数では日本最大級の鉄道博物館となる。

今回の発表によれば、全53両のうち最も多いのは蒸気機関車の23両、続いて客車9両、新幹線6両、電気機関車・電車各5両となっている。収蔵車両には0系新幹線第1号車や、時速300kmでの営業運転でギネスブックに登録された500系新幹線、戦後の特急列車を牽引した国鉄最大の蒸気機関車C62形など、歴史的に価値ある車両も多数含まれるという。

来年春の開業に先立ち、地元の学生を対象に京都鉄道博物館公式キャラクターのコンペを実施することも発表された。参加できるのは、京都嵯峨芸術大学、京都市立芸術大学、京都精華大学、京都造形芸術大学、成安造形大学の「京都五芸大」の学生。6月15日まで応募を受け付け、事務局で10作品に絞ってから一般投票を行い、最終的に一般投票上位2作品と選考委員会上位2作品の中から審査で採用作品を決定する。一般投票開始は7月中旬、キャラクター決定は10月中旬になる見込み。