マツダは20日、新型「ロードスター」発表会を都内で実施した。4代目となる同車は、「SKYACTIV技術」とデザインテーマ「魂動 - Soul of Motion」を採用した新世代商品第6弾。マツダブランドの提供価値「走る歓び」を最新の技術で具現化したという。

発表会の会場に展示されたマツダ新型「ロードスター」

新型「ロードスター」は昨年9月に日本・米国・スペインで世界初公開。その後も各種イベントで展示され、注目を集めてきた。発表会で登壇したマツダ代表取締役社長兼CEO、小飼雅道氏も、「すでに3,000台を超える予約をいただいており、1日も早くお客様へお届けすべく、最終の作り込みを全力で進めてきました」と述べた。

開発においては、「誰もが一瞬で心ときめくデザイン」「誰もが夢中になるドライビング体験」「誰もが開放的でリフレッシュできる気持ちよさ」を追求。全長3,915mm、ベースグレードの車両重量990kgと、初代モデルに迫るコンパクト化を図りつつ、ドライバーの姿が際立つ美しいプロポーションと「魂動」デザインとの両立もめざした。スポーツカーとして理想的なドライビングポジションにもこだわったという。

幌は耐候性に優れた構造で、簡単な操作で開閉可能。新開発の直噴1.5Lガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.5」をフロントミッドシップに搭載し、ドライバーの意図に応じた気持ちよいスポーツサウンドと加速を体感できる。Bose社と共同開発した専用オーディオシステムも設定し、「マツダコネクト」装着車では運転席のヘッドレストの左右に45mmヘッドレストスピーカーを装備。オープン走行中も質の高い音響空間を実現している。

同車について、「マツダのグローバルな商品ラインナップを完成させるとともに、誰もが幸せになれるクルマと確信しています。走る歓びと笑顔を届けることを通じ、さらなるブランド価値向上と中長期の成長につなげたい」と小飼氏。開発主査を務めたマツダ商品本部、山本修弘氏も挨拶し、「新型ロードスターは人生にエネルギーを与える存在。人生をもっと楽しんで、誰もが幸せになっていただきたい」と述べた。

新型「ロードスター」は全国のマツダ系・マツダアンフィニ系販売店を通じ、5月21日から販売開始。「S」「S Special Package」「S Leather Package」の3機種ともに6MT車が設定される。価格は「S」が249万4,800円、「S Special Package」が270万~280万8,000円、「S Leather Package」が303万4,800~314万2,800円(価格はすべて税込)。