他にはない独特の食感のチョコレート菓子として人気の"ガルボ"シリーズに、ミニサイズの"ガルボミニ"が登場して今年で10周年。新たなフレーバーとしてコーヒー味の「ガルボミニ まろやかコーヒー」が発売される。今回は、菓子職人の野澤孝彦シェフに同商品を試食して頂き、味わいの特徴をいち早く紹介する。

男性好みのコーヒー味が登場

新たに登場した「ガルボミニ まろやかコーヒー」。価格は131円(税込)

明治広報部に聞いたところ、ガルボミニは、独自の含浸製法で男性好みのコーヒー味を打ち出した。サクサクとした食感の焼き菓子にチョコレートを染み込ませることで生まれる、独特の一体感と食感が特徴で、これまでは、20~30代の女性をメインターゲットにしてきた。しかし、同社がサラリーマンを対象に行った調査によると、小腹満たし需要が強いことなどが判明。そこで、男性にも食べてもらいたいという想いを込め、今回、男性好みのコーヒー味を発売したということ。やさしいミルクの味わいのコーヒーチョコで包み込んだ2層構造で、カフェオレのようなミルクのコクとコーヒー豆の豊かな香りが特徴だという。

一方、野澤シェフは、ウィーンや南ドイツで修行経験があり、オーストリア・ウィーンの菓子やパン、料理を提供する東京・赤坂のカフェレストラン「Neues(ノイエス)」のオーナーシェフ。お菓子に関しては専門家だが、あまりコンビニ 菓子には縁がなく、"ガルボミニ”を食べたのは今回が初めてとのこと。さて、プロの目から見たコメントはいかに?

初"ガルボミニ"の感想は?

「まず香りです。口の中に入れる前に、コーヒーの香りがちゃんと感じられます。また食感も、周りのコーティング部分と中のビスケット部分の溶けていくスピードにほぼ差がない。ちょうどいいスピード感で溶けていくので、馴染みがよいと思います。最初にコーヒーの味がしっかりして、ビスケットのサクサク感、そしてアフターテイストでチョコレートがやってくる。時間差で口の中に変化があり、高級感も感じます。個人的には、ビスケットの部分の味に感心しました。通常植物油脂の余分な風味や味わいを消そうと、塩や砂糖、スパイス等を入れ過ぎてしまったりします。でも"ガルボミニ"では、ビスケット部分がしっかりしていて余計な味や香りがついていないので、コーヒーやチョコレートの味が活きてくるのですね。バターや乳製品の原材料不足で悩まされている私たち職人にも学ぶところが大きいです」(野澤シェフ)。

また、表面のコーティングやサイズについても感心しきり。「表面のコーティングもしっかりしていて、本当に手につかない。生地もなめらかで触ってもツヤがきえないどころか、さらにツヤが出てきます。ひと口サイズで屑も出ないので、仕事中にも食べられますね。飛行機の中でサービスされても違和感がないと思います」(野澤シェフ)。

そのほか、様々な既存の"ガルボミニ"シリーズを食べてみてもらったところ、「ほろにがブラック」が話題に。「ブラックも苦味がしっかり出ていてよいですね。またブラックになると周りのチョコの部分が固くなりがちで、その分だけ口溶けも変わるのですが、「ほろにがブラック」の場合、そこもまたチョコ感が増して感じられます。ウイスキーやブランデー等に合わせても悪くないのでは」(野澤シェフ)

なお、新商品の正式名称は「ガルボミニ まろやかコーヒー ポケットパック」で、5月26日に発売予定。価格は131円(税込)となっている。

野澤孝彦
1972年、埼玉県上尾市生まれ。「カフェ・ウィーン」(三越)、「タッツィリ」(代々木上原)、「新宿中村屋グロリエッテ」などを経て、1994年22歳の時にウィーンへ。有名カフェハウス「オーバーラー」、皇室御用達「コンディトライ・Lハイナー」にて主要ポストを歴任。帰国後、1999年に横浜市青葉区に「コンディトライ・ノイエス」をオープン。その後、2004年には2店舗目「ブロードカフェ・ノイエス」を立ち上げる。2011年11月には、2店舗を移転統合し、赤坂7丁目ドイツ文化会館内にカフェレストラン「Neues(ノイエス)」をオープンした。