日本アンガーマネジメント協会は24日、「社会人の怒り」に関するアンケート調査結果を発表した。調査期間は3月10日~12日、対象は全国の社会人の男女約400名。

仕事での怒り、どうやって伝えている?

「これまでに仕事中に怒りを感じたことはあるか?」という問いに対し、92.0%が「ある」と回答。「仕事上で感じた、『怒り』を相手に伝える方法」については、「本人に直接口頭で伝える」が61.3%で最多。次いで「第三者を通じて間接的に口頭で伝える」(31.1%)、「Eメールで本人に直接伝える」(10.3%)という結果になった。

「仕事上で感じた、『怒り』を相手に伝える方法」

一方、「自分が怒られるときに使ってほしくない手段」については、「第三者を通じて口頭で」(55.1%)が最多に。次いで「Eメールで」(34.8%)、「電話で」(14.7%)、「直接口頭で」(11.0%)となった。

「自分の怒りを相手に伝えるとき」には、約4割が「第三者(上司・同僚)を通じて伝える」「Eメール」など間接的手段をとっている。しかしながら、「自分が怒られる立場」になると、かなりの人がそれらの手段で怒られるのが1番嫌であると感じていることが明らかになった。

「自分が怒られる時に使ってほしくない手段」

「最大級の怒り」の言葉は?

「ビジネスの場において、これまでに口に出したことがある(またはつぶやいたことがある)最大級の『怒り』を表す言葉」を聞いたところ、最も多いのが「死ね!」「死ねばいいのに」(32人)。次いで「バカ!」「バカやろう!」(25人)、「ふざけるな!」(23人)、「いい加減にしろ!」(22人)、「辞めてしまえ!」(15人)と、ビジネスにおいても過激な言葉が時に使われている。

「ビジネスの場において、これまでに口に出したことがある(またはつぶやいたことがある)最大級の『怒り』を表す言葉」

新入社員が先輩を怒らせた理由は?

「自身が新入社員の頃に、上司や先輩を怒らせてしまった経験があるか」という問いには、約半数に当たる48.8%が「ある」と自覚。「分からない」は39.0%、「ない」は12.2%であった。「上司や先輩を怒らせてしまった当時の行動」を振り返ると、「生意気(反抗的)な態度」「仕事の出来なさ」「言葉づかい」「遅刻」があげられた。

一方、「上司や先輩が新入社員に『怒り』を感じたシーン」としては、「勤務態度」(81.4%)が圧倒的に多く、次いで「仕事上のミスで」(64.0%)、「休憩時間で」(17.4%)、「飲み会で」(9.3%)となった。「勤務態度」については「仕事に対してのやる気が感じられない」「謝らない」「遅刻する」「挨拶をしない」「言葉づかい」「分かっていないのに分かった振りをする」などの例があげられた。

「上司や先輩が新入社員に『怒り』を感じたシーン」