日本銀行は18日、2014年10~12月期の資金循環統計(速報)を発表した。それによると、2014年12月末時点の家計が保有する金融資産の残高は前年同月末比3.0%増の1,694兆円となり、過去最高を更新した。

家計の金融資産残高の内訳を見ると、「投資信託」が同17.1%増の92兆円、「現金・預金」が同1.9%増の890兆円と、ともに過去最高を記録。このほか、「保険・年金準備金」が同1.8%増の447兆円、「株式・出資金」が同3.9%増の162兆円などとなった。

家計の金融資産(出典:日本銀行Webサイト)

企業の金融資産残高も、同7.7%増の1,019兆円と過去最高を更新。内訳は、「株式・出資金」が同12.4%増の276兆円、「現金・預金」が同4.3%増の231兆円、「企業間・貿易信用」が同8.6%増の227兆円などとなった。

日本国債(「国庫短期証券」と「国債・財融債」の合計)の発行残高は、同3.6%増の1,023兆円と過去最大。保有者の内訳は、日本銀行が同39.5%増の256兆円で、全体の25.0%を占めて最大の保有者となった。海外投資家は同14.1%増の95兆円に増加し、構成比は9.3%だった。一方、ゆうちょ銀行などを含む中小企業金融機関等は同11.4%減の144兆円で、構成比は14.1%、国内銀行は同9.6%減の122兆円で、構成比は11.9%となった。