財務省と内閣府は12日、2015年1~3月期の法人企業景気予測調査の結果を発表した。それによると、大企業(資本金10億円以上)全産業の景況判断指数(BSI)はプラス1.9となった。3期連続でプラスとなったものの、2014年10~12月期のプラス5.0から3.1ポイント悪化した。

大企業製造業はプラス2.4(前回プラス8.1)、非製造業はプラス1.7(同プラス3.4)と、ともに悪化した。

「景況判断」BSI(「上昇」-「下降」社数構成比) (出典:財務総合政策研究所Webサイト)

中堅企業(資本金1億円以上10億円未満)全産業はマイナス2.2(同プラス0.8)、中小企業(同1,000万円以上1億円未満)全産業はマイナス14.8(同マイナス10.1)と、ともに悪化。うち中小企業は4期連続のマイナスとなった。

先行き(各全産業)については、2015年4~6月期は、大企業がプラス1.0、中堅企業がマイナス0.4、中小企業がマイナス6.1とし、中堅企業と中小企業でやや改善すると予測。7~9月期は、大企業がプラス7.8、中堅企業がプラス6.0、中小企業がマイナス4.6とし、中堅企業でプラスに転じると見込んでいる。

設備投資(全産業、ソフトウエア投資を含む、土地購入額を除く)を見ると、2014年度は前年度比5.1%増、2015年度は同3.9%減と予想している。