神奈川県横浜市のよこはま動物園ズーラシアは4月22日、「アフリカのサバンナ」エリアを全面開園する。

「アフリカのサバンナ」イメージ

サバンナの姿を再現

同動物園は、「生命の共生・自然との調和」をメインテーマに、世界中の野生動物を世界の気候帯・地域別に分けて展示・飼育・繁殖させている動物園。全面開園する「アフリカのサバンナ」エリアはその各エリア(アジアの熱帯林、亜寒帯の森、オセアニアの草原、中央アジアの高地、日本の山里、アマゾンの密林、アフリカの熱帯雨林、アフリカのサバンナ)のひとつとなる。各ゾーンは、動物、植物、人の文化を織り交ぜながら、世界の環境を演出し、地域特有の雰囲気を体感できる。

同エリアは、日本で初めて、肉食動物チーターと草食動物(エランド、キリン、グラントシマウマ)の4種を混合展示する。混合放飼場の広さは約1haで、中央部分を高くしているため、さまざまな角度から動物を観察することができるという。また、ライオン、クロサイの展示場の奥には、草原エリアが広がり、肉食動物と草食動物が同じ草原にいるかのような臨場感が味わえる。

キリンのイメージ

同エリアで飼育する動物は「チーター」「エランド」「キリン」「グラントシマウマ」「リカオン」「ミーアキャット」「ライオン」「ケープハイラックス」「クロサイ」の9種。

「キリン」は動物園では馴染み深い動物だが、同園では日本のキリン繁殖の多様性を考慮し、新しい血統のキリンをアメリカから輸入。アメリカから航空機でキリンを運ぶ際には、輸送箱の高さを約3m以内に収める必要があるため、子どものキリンの群れを輸入するという。

エランドのイメージ

「エランド」は、レイヨウの一種で、そのツノのある姿からシカだと思われることもあるが、種としてはウシの仲間となる。成獣は体高2m、体重数百kgもの巨体になり、メスと子どもが集まった群れで、木の芽や木の葉、果実、木の根などを食べて暮らしている。

グラントシマウマのイメージ

「グラントシマウマ」は、アフリカのサバンナの草原に暮らす代表的な動物。オスと複数のメスとその子たちで家族単位の群れを作り、さらにそれが集まって数万頭の大集団になることもあるという。黒地に白のしま模様は一見目立ちそうだが、大きな群れで行動していると個体を特定しづらくなり、ライオンなどから身を守る一種のカモフラージュとなっている。

チーターのイメージ

「チーター」は、地上でもっとも速く走る動物としておなじみ。その最高速度は時速100kmを超えるが、最高速度を維持できるのは200~300mと短距離に限られ、また身体の各部が速く走るために特化していることから、同じ肉食獣のライオンやハイエナなどに追われてしまうという。

場所は横浜市旭区上白根町1175-1。入園料(税込)は大人600円(4月22日以降は800円)、中人・高校生300円、小・中学生200円、小学生未満無料(毎週土曜日高校生以下無料)。また4月22日から「よこはま動物園・金沢動物園共通年間パスポート」を新規導入する。18歳以上2,000円。開園時間は9時30分~16時30分(入園は16時まで)。休園日は火曜日(祝日の場合は翌日)。