ネイトくんと一緒に校舎内を散歩
ネイトくんらボットバックは「直線的」に動くため、省エネかつ効率的に部屋をキレイにすることができるのが特徴だ。ポラードさんいわく「まっすぐに掃除できるロボット掃除機は、まっすぐ雑巾がけをする日本の文化にぴったり」とのこと。ポラードさんは時折廊下でネイトくんを走らせている。
それにしても、ネイトくんとポラードさんと歩いていると、ネイトくんが生きているペットのように見えてくる。なぜだろうか。
ポラードさん「ロボット掃除機はキレイにすることが目的ですが、根本は『人間の生活を助ける』というところからスタートしています。また、ネイトくんには表情もあるので、余計そう見えるのかもしれません(笑)」
毎日の掃除を助けてくれるロボット掃除機、名前をつけてかわいがりたくなるのも不思議ではない。
畳の小上がりで会議ができる
203号室は交流室。会議はもちろん、小上がりでお茶をすることもできる。ポラードさんもよくここで商談や会議をすると語る。
小上がりの隣には小学校によくある「学級文庫」が。ただし並んでいるのは児童書ではなくビジネス専門書。使用者がここで休憩しながら本を読むことも多いという。
学校オフィスのデメリットは「怖い」?
広くて安くてちょっと懐かしい、学校オフィスは最高だ。ポラードさんも「利用してよかった」と満足しているという。最後に、不満に感じること、嫌なことはあるのか聞いてみた。
ポラードさん「夜ですね」
ポラードさん「遅くまで残って仕事をしている人も多いんですけど、夜の学校ってちょっと不気味なんです(笑)。節電をしているので、夜遅くなると廊下が結構暗いんですよね。昔、学校の怪談ってあったでしょう? あんな感じ(笑)。だから、暗くなるまで仕事をするんじゃなくて、明るいうちに済ませて帰るよう心がけています」
確かに、夜の学校は大人になってもちょっと怖い。できれば明るいうちに帰りたいという気持ちはよく分かる。ポラードさんは「家に仕事を持ち帰ることもある」というが、学校オフィスは「仕事の効率を上げる」という予想外の効果が期待できると考えてもいいかもしれない。
起業家や日本法人を立ち上げようとしている人は、広さと安さ、懐かしさとちょっとの怖さを兼ね備えた小学校からスタートしてみてはいかがだろうか。