「JINS 花粉CUT(ジンズカフンカット)」を販売するジェイアイエヌはこのほど、"正しい花粉対策"についてまとめたニュースレター第1弾を発行した。

花粉対策は、眼・鼻・口をガードすることがポイント

関東の飛散量は昨年比180%以上の予測

環境省の「平成27年春の花粉総飛散量及び飛散開始時期の予測(第1報)」(2014年12月25日発表)によると、花粉シーズンの本格到来は2月上旬となる見込みだという。2015年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、東北、関東、甲信、北陸、東海の各地方で昨年に比べ「かなり多くなる」(前年比180%以上)見通し。また、近畿地方および中国地方でも「並」(前年比80%以上~120%未満)か「やや多くなる」(前年比120%以上~150%未満)と予測されており、昨年よりも万全な対策が必要とのこと。

なおスギ花粉の飛散開始時期については、関東、東海地方の太平洋側、四国、九州の各地方では遅くなり、その他の地方は昨年と同様かやや早くなる見通しとなっている。

ドクターが教える花粉対策のポイント

そこで、眼のアレルギーの専門家である「両国眼科クリニック」院長の深川和己氏に対策のポイントを聞いた。

まず、「スギ花粉は飛散開始と認められる前からわずかな量が飛び始めるので、花粉前線が到達する2週間程度前から早めの花粉対策を行うことをおすすめします」と深川氏。そして最も効果的な花粉対策として、「体内に花粉が入ることを可能な限り防ぐこと」をあげた。

花粉対策として多くの人がマスクを着用しているが、それに比べて無防備になっているのが防衛機能の弱い「眼」だという。「仮に眼の症状が軽かったとしても、眼から入った花粉が涙に溶けて鼻涙管(眼と鼻をつなぐ管)を伝い鼻や口に侵入して症状を引き起こす可能性があります。このことから、花粉対策メガネのようなアイテムをマスクと組み合わせて使用することは非常に効果的な対策になります」と深川氏。

注目を集める「舌下免疫療法」とは?

花粉症の治療法のひとつに、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体内に吸収させ、アレルギー反応を弱めることで完治させる「免疫療法」がある。特に、2014年10月に保険適用の新薬が発売され注目を集めているのが「舌下免疫療法」だという。

これまではアレルゲンを入れる方法は注射療法のみだったが、新たに「スギ花粉エキス」を浸したパンを舌下に入れる舌下療法が開発された。これにより、自宅でも安全に取り組みながら根治が期待できる治療法として、治療を受ける人の増加が予想されるという。

深川氏は注意点として、「舌下免疫療法は毎日の投与が必要だったり、最低でも2年程度の期間を要するなど、長期間にわたり根気よく治療に取り組む必要があるので、治療中はできるだけ体内に花粉を入れないようにすることが大切です。治療の成果が見られるまでは、マスクや花粉対策メガネでしっかりと対策することをおすすめします」とコメントしている。