NHKBSプレミアムの時代劇『雲霧仁左衛門2』の完成披露試写会が20日、東京・渋谷区のNHK放送センターで行われ、キャストの中井貴一、内山理名、伊武雅刀、田村亮が出席した。
2月6日にスタートする本作は、池波正太郎の同名小説を原作にしたシリーズの第2弾。雲霧仁左衛門(中井)が率いる雲霧一党は、「殺さず、犯さず、貧しき者からは奪わず」を掟とし、裏の顔を持つ大金持ちの金蔵しか狙わない盗賊。火付盗賊改方との攻防を繰り広げる雲霧一党だが、侍の身分を捨てて盗賊に転じた仁左衛門の過去が明らかになる――というストーリーで、ドラマは毎週金曜20時から、全8回で放送予定。
撮影は京都で行われ、第1弾から主演を務める中井は、「時代劇を観て頂ける方が少なくなったが、NHKが時代劇をやり続けることは京都の活性化につながるし、やり続けなければいけないと思っている。この作品がその一役になれば」とあいさつ。また、仁左衛門の魅力を、「ピラミッド作りが上手い。企業家として素敵だなと思う」と語った中井は、「親分は子分に親分にしてもらってる。政治を見ていても、子分は子分でありたいという人はおらず、みんな隙あらば親分になりたいと思っている。ピラミッドが出来ていない」と世の中を戒める場面もあった。
一方、「中井さんの背中がものすごく格好良い。シャキッとしていて、見ていて気持ち良い」と笑顔で語った雲霧一党・七化けのお千代役の内山は、「1話からハードなシーンがあったんですけど、お腹を壊してしまって。この仕事をしてきて、撮影中にお腹を壊したのは初めて。でも、温かい現場だったので救われました」と体調不良に見舞われたエピソードを披露。紅一点の内山を、「みんなのアイドルで、本当に面白い方」と称していた中井は、「ケラケラ笑いながら『お腹痛いんですよ』って言ってて、その後、3日間お休みになられた。お腹が痛いのに緊迫感が無かった」と思い出し笑いをしていた。