――関さんは12月に最終回を迎えた『PSYCHO-PASS サイコパス 2』をどうご覧になりましたか?

関:第2話までと狡噛が出たエピソードは見ましたが、それ以外はあえて見なかったんですよ。狡噛が知らない事件ですから、見ていない方がいいかなと思って。

花澤:余計な感情が入ってきちゃいそうですもんね。

関:そうなんです。宜野座といい感じにやっていて、宜野座が「あんなやつのことを忘れた方がいい」みたいなことを言っていたので、そういうのを見ちゃうとね(笑)。

花澤:そんなことは言ってないですよ!(笑)。

関:なので、狡噛と同じ立場で成長した姿を見るのを楽しみにしていました。

――では、それぞれご自身が演じるキャラクターの印象を改めて。

関:どんな環境でもしっかりやっている"生命力の強さ"です。困難があっても腐ることなく自分のやれることを最大限にやっていて、汚れ仕事も引き受けるのは、男性として憧れますよね。かといって女性にあんまり色目を使わないし、モテる男の代表のような感じだなと。でも唯一、朱ちゃんと一緒に夜を過ごすシーンは、たぶんさすがの狡噛もムラムラしていたはずですよ(笑)。それをも我慢しているのが格好いいなと。魅力は"我慢強さ"です!(笑)。

花澤:朱ちゃんは第1期の最初から正義感や優しさなどが人間的に素晴らしくて、こういう女性になりたいと思えるのが魅力ですね。本作では、海外でのシビュラシステムの運用が描かれていて、第2期ではシビュラシステムに影響を与える存在にまで成長して、朱ちゃんがこれからどんな大きな存在になっちゃうんだろうかと、ちょっと不安です(笑)。

――お二人が演じる狡噛慎也、常守朱以外で気になるキャラクターは?

花澤:先ほども言いましたが、ファンのみなさんにとって「これが見たかった!」って思うようなキャラクター同士の絡みが見れるのは、注目ポイントですね。

関:宜野座は狡噛がいなくなりお父さんもいなくなって、朱ちゃんや公安局を守るために男らしくなっちゃって。冒頭にガサ入れのシーンがあるんですけど、やたら格好良くてちょっとジェラシーでした(笑)。

――そういえば、劇中では英語で喋るシーンもありますね。

関:僕は日本語しか喋れないので、この作品にも出ている木村昴くんに英語の発音をカタカナに書き起こしてもらいました(笑)。僕と木村くんは、他の作品のキャラクターではガキ大将と子分みたいな関係なでもあるのでそういうのもなんか面白いですよね。

花澤:私も英語は全然できなくて。でも、皆さんに比べたら英語の台詞数は少なかったのでがんばりました(笑)。

――演出や戦闘シーンについてはどうでしょう。

花澤:戦闘シーンの迫力がすごかったです。ぜひ劇場で楽しんでいただきたいと思います。

関:オープニング、冒頭のシーンからタイトルが出てくるまでの流れが格好良くて好きです。タイトルバックがあることをすっかり忘れるぐらい見入っていたので、その演出にさらにワクワクしました。

――劇場版だからこその"タメ"が効いた演出でしたね。

関:そうなんです。ブリーフィングのシーンもしっかり描かれていて、劇場版ならではの尺の使い方だなと思いました。それによって朱ちゃんの成長ぶりがわかりますし、オープニング前までに人間関係や世界観が全部詰まっていて、しかもしっかりエンタメしていて。勉強になりました。

花澤:これから映画作る人みたい(笑)。そうだ!朱ちゃんのシャワーシーンも結構長かったですよね!

関:でも大事なところは見えていなかったよね?

花澤:残念ながら見えていなかったです(笑)。

――2015年の抱負も込めて、最後にファンへメッセージをお願いします。

花澤:これで終わりな気がしないのはなんでしょうね。ゲームも出ますし、本屋さんにはスピンオフ作品や小説がいっぱい置いてあって、すごい広がり方だなと思っています。まだまだ演じる機会はあると思うので楽しみです。

関:そうですね。2015年もめーいっぱい応援してくださいね!ってことで。未年にかけて(笑)。

花澤:あっ! すごーい!!

『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』は1月9日より全国公開。

(C)サイコパス製作委員会