総務省はこのほど、2014年地方公務員給与実態調査の結果を発表した。それによると、国家公務員を100とした場合の地方公務員(一般行政職)の基本給与水準を示すラスパイレス指数の平均(2014年4月1日時点)は、前年比8.0ポイント低下の98.9となり、3年ぶりに国の水準を下回った。

これは、東日本大震災の復興財源を確保するために実施していた国家公務員給与の特例減額措置が2014年3月末に終了したことで、国家公務員の給与が元の水準に戻ったことによる。

ラスパイレス指数 団体区分別平均(出典:総務省Webサイト)

都道府県の平均は前年比7.5ポイント低下の99.9。このうち最も高かったのは愛知県の102.9で、以下、静岡県の102.7、東京都の102.5、三重県と福岡県が同ポイントの101.8と続き、20都県で国を上回った。一方、最も低かったのは鳥取県の91.8だった。

政令指定都市の平均は前年比9.0ポイント低下の100.1で、最高値は川崎市の104.0、最低値は大阪市の91.5。一般市の平均は同8.0ポイント低下の98.6、町村は同7.6ポイント低下の95.6で、市区町村の最高値は兵庫県芦屋市の105.8、最低値は大分県姫島村の74.9となった。 

平均給与月額(平均給料月額と諸手当月額の一部の合計)は36万8,817円(前年37万822円)。平均給料月額は32万6,969円(同32万8,842円)、諸手当月額は4万1,848円(同4万1,980円)だった。