公開初日を迎えた『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』の初日舞台あいさつが20日、東京・TOHOシネマズ日本橋で行われ、声優陣から小桜エツ子、関智一、ぱるることアイドルグループ・AKB48の島崎遥香、志村けんに加え、レベルファイブの代表取締役社長・日野晃博氏が登壇した。

前列左より、島崎遥香、志村けん。後列左より、日野晃博、小桜エツ子、関智一

ジバニャン役の小桜は「ジバニャンと一緒にステージに立てる日が来るとは思っていなかったので、夢のようです」と感無量の様子で、続く関は「ど~もみなさ~ん、ウィスパーです。みんなが楽しそうに見ている姿を見て、僕もうれしくなりました」と自身が演じるウィスパーの声でサービス。ゲスト声優としてマスターニャーダを演じた志村は「みんな、いろんな声があっていいですね。私の一言のあいさつはこれしかありません」と断った上で持ちネタの「アイ~ン」を披露して会場を沸かせた。

『妖怪ウォッチ』が満を持して劇場アニメとなったことについて、レベルファイブの日野社長は「3年前に『妖怪ウォッチ』を企画したのですが、まさかこんなに大きな作品になるとは、スタッフ一同驚いています」と感激もひとしお。小桜もわずか1年を待たずして劇場アニメ化されたことを驚きを隠せない様子で、関は「日野さんから、長く続く作品を目指していると聞いていましたが、収録から半年間は悶々として過ごしました」と『妖怪ウォッチ』が世に出るまでの期間を振り返っていた。

また、小桜から「関くんのウィスパーもはじめはかっこいい感じだったんだけど、1本目のゲームには、今のウィスパーの声なんて出てこないもんね」と初期のアフレコから現在までのキャラクターの変遷について言及。日野社長も「一番最初にジバニャンが生まれるときに、原案時には尻尾の数は3本だったんですが、これが、3本がいいのか2本がいいのか、紆余曲折を経て、今のジバニャンが生まれました」とジバニャン誕生秘話を明かし、「『妖怪ウォッチ』の世界が、スタッフと声優さんたちの素晴らしい演技によって作られて、本当にうれしいです」と感謝を伝えた。

主人公のケータの祖母の若かりし頃のユキっペ役でアニメ声優に初挑戦したぱるるは、「すごく難しくて、声優さんって本当にすごいなって思いました」と声優陣をリスペクト。監督からは"コントでやっているおじいさんやおばあさんの感じの声"というリクエストを受けた志村は「おばあさんの声をやってみたけど合わないな……と思って、おじいさんの声を出してみたらぴったりきましたね」とアフレコを振り返った。

また、日野社長はが目標とする"長く続く作品"にするための秘訣について志村は「まずは健康。後は、お客さんが喜ぶことを提供することです。なので、正月に放送するバカ殿では、ようかい体操をやります!」と、バカ殿がまさかの"ようかい体操"に挑戦するようで、小桜は「次回があったら呼んでください」と熱烈なラブコールを送っていた。

最後に日野社長は「日本で大人気になっていますが、今後は世界中の子どもたちが勉強できるような仕掛けを作っていきたいなと思って、海外で展開するプランが出来上がっています。これから世界中で放送が始まります」と海外展開に意欲を見せていた。

なお、東宝によれば、これからの冬休みやお正月興行に向けて、ゲーム&アニメファンの子供から家族まで、ファミリー層を取り込んだ興行を見通しており、11時現在のメーターで『劇場版イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来』(2010年12月23日公開、興収17.7億円)対比300%の動員となり、興行成績は50億円を突破確実。さらには60億円突破も見据えた爆発的大ヒットスタートを切っているという。

(C)LEVEL-5/映画『妖怪ウォッチ』プロジェクト 2014