アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの名作小説『星の王子さま』初のアニメーション映画化作品『リトルプリンス 星の王子さまと私』(2015年冬公開)の特報映像が15日、公開され、物語の一部が明らかになった。

主人公の女の子が描かれた『リトルプリンス 星の王子さまと私』のポスター

1943年の出版以来、全世界270以上もの言語・方言で翻訳され、1億4,500万部を売り上げる『星の王子さま』が、『カンフー・パンダ』のマーク・オズボーン監督により、初めてアニメーション映画化が実現。本作では、『星の王子さま』の"その後"を、『星の王子さま』のエピソードと並行して描く。

主人公は、9歳の女の子と年老いた飛行士。女の子は、母親の言いつけを守り、進学校への入学を目指して日々勉強に励んでいたが、昼は裏庭の飛行機を修理し、夜は屋根の上の望遠鏡で空を眺めている隣に住む奇妙な老人が気になっていた。ある日、母親の目を盗んで老人と仲良くなり、老人から、昔、不時着した砂漠で出立った男の子の思い出話を聞く。それは、彼がだれにも打ち明けていなかった物語。老人は、星の王子さまと出会った飛行士だったのだ。そして2人は、星の王子さまとの思い出を分かち合うことで、絆を深めていく。

本作は、"現実世界"を最先端のCGアニメーションで、"星の王子さまの世界"を温かみのあるストップモーションアニメーションで描くハイブリッド・アニメーション。原作のイメージをそのままに、"星の王子さま"の魅力を引き出している。なお、サン・テグジュペリ エステート(権利管理者)が、『星の王子さま』のその後の物語を描くことを公認したのは、今回が初となる。

マーク・オズボーン監督のもと、『ファインディング・ニモ』のキャラクターデザインを務めたピーター・デ・セブや、『塔の上のラプンツェル』でラプンツェルの髪を描き切った日本人クリエイター四角英孝ら、ハリウッド最高峰のスタッフが集結。また、英語版の本編には、ジェフ・ブリッジス、ジェームズ・フランコ、マリオン・コティヤール、ベニチオ・デル・トロといったハリウッドスターが声優として名を連ねている。


(C)2014 LPPTV - Little Princess - ON Entertainment - Orange Studio - M6 Films