女優の倉科カナが14日、都内で行われたNHK土曜ドラマ『DARKSUIT(ダークスーツ)』の記者会見に、共演者の斎藤工とともに出席した。
本作は、総合電気メーカーの社内でひそかな裏金作りが行われていることを知った1人のサラリーマン・一之瀬諒(斉藤)が、苦境にあるメーカーを再生させるためにライセンスビジネスを展開しようと決意し、行く手を阻む取締役たちに戦いを挑む物語。11月22日から(毎週土曜 21:00~21:58)にNHK総合で放送(全6回)。
主人公の一之瀬諒を演じる斎藤は、作品について「まずいただいた台本が本当に深く、私のキャパでは支えきれないような内容だったんですね。これをどう視聴者の方に分かりやすく伝えられるかは僕らの体現の仕方にかかっているなと思いまして、みんなでもがきながら今作品を作っています」と話した。難病に侵かされながらも、一之瀬諒を支える妻を演じる倉科は「彼が仕事で大変な時に私が病気で手を煩わせてしまって心苦しいんですけれど、彼が帰って来た時に少しでも心が安らぐように演じていて、楽しいひと時でした」と斎藤との共演シーンを振り返った。
印象に残っているシーンについて聞かれると、「私は将棋が強くて好きな役で、入院しながら子どもに将棋を教えるシーンがあったので、初めて将棋をしたのですが、将棋の面白さにはまってしまって。子どもに『あのね、このコマはこうやて動くんだよ』って教えていたら、小学3年生ぐらいの子が私より将棋を詳しく知っていて、逆に私が子どもたちに聞いていました」と微笑ましいエピソードを披露した。
総合電気メーカーが舞台となっている本作にちなみ、「好きな家電は?」と聞かれると、斎藤は「やっぱり感謝しているのは電子レンジですね。物理的に理由が分からないんですよね。なぜ、あんな魔法がかけられるのか」と電子レンジを絶賛して、会場の笑いを誘った。一方の倉科は、「炊飯器です。炊飯器であたたか~いご飯を用意して、美味しいご飯をたくさん食べたいです」と笑顔で答え、会場を和ませた。
また、会見終了後に俳優の竹野内豊と熱愛報道があった倉科に対し「交際は順調ですか?」と質問が飛んだが、倉科は無言のまま立ち去った。