健栄製薬は10月20日、「手のひら」と「指先(爪の間)」の汚れに関する衛生検査の結果を発表した。同調査では山野美容芸術短期大学の学生108名を対象に、「ATPふき取り検査」と呼ばれる方法を用いて微生物や菌などの汚れを測定した。

検査の様子

「手のひら」でも"便座"の5倍以上

同検査では、生物由来の汚れの量が"RLU"という単位で表される。なお、RLU量が多いほど、汚れが多いということになる。全学生の平均値として、「手のひら」(1,005RLU)は一般的な「トイレの便座」(179RLU)の汚れに比べて5倍以上の数値が測定され、「指先(爪の間)」(1,897RLU)では「トイレの便座」の10倍以上の汚れが潜んでいることが明らかになった。

検査結果

また、爪の長さが2mm未満の学生と2mm以上の学生とを比べたところ、「手のひら」では大きな汚れの差異は出なかったが、「指先(爪の間)」に関しては2mm未満の学生で1,643RLU、2mm以上の学生で3,180RLUと、爪の長さが2mm以上の学生に約1.9倍の汚れが検出された。