メルセデス・ベンツ日本はこのほど、新型「CLSクラス」を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて注文受付を開始すると発表した。マルチビームLEDヘッドライトや、「部分自動運転」を実現する進化型レーダーセーフティパッケージなどを標準装備する。

メルセデス・ベンツ「CLSクラス」(クーペ / シューティングブレーク)

「CLSクラス」は流麗なクーペスタイルとサルーンの快適性を融合した「4ドアクーペ」に加え、さらに高い利便性を融合した「シューティングブレーク」もラインアップ。好評を博している。「4ドアクーペ」は5人の乗員がくつろげるスペースと大容量のラゲッジルームを備えるという。

新型「CLSクラス」では、最新鋭のテクノロジーを多数搭載し、安全性や快適性を高めた。ヘッドライトにはマルチビームLEDヘッドライトを全車に標準装備。フロントガラス内側のステレオマルチパーパスカメラと4つのコントロールユニットにより、前方の交通状況を検知して片側24個の独立したハイパフォーマンスLEDを瞬時に個別制御する。これにより、先行車や対向車を眩惑しない範囲でヘッドライトの照射範囲を最大化する。

同社の安全装備である「レーダーセーフティパッケージ」はさらに進化し、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストする「部分自動運転」を実現した。フロントウインドウ内側のステレオマルチパーパスカメラは、最大500mの範囲で大まかな様子をモニターし、2つのカメラで車両前方約50mの範囲を立体的にとらえる。他にも車体の周囲360度をカバーする複合的なセンサーシステムを備えた。

こうしたセンサーで得られたデータを解析し、先行車両、横切る車両、後方車両、対向車、歩行者などを検出、状況を判断することで、「部分自動運転」を実現している。

エンジンは4.7リットルのV8直噴ターボと5.5リットルのV8直噴ターボで、いずれも新開発9速オートマチックトランスミッション「9G-TRONIC」を組み合わせる。エンジン回転数を全体的に抑制することで、優れた燃費性能を実現した。

価格は、「CLS 550」が1,224万円(税込)、「CLS 63 AMG S」が1,831万7,000円(税込)、「CLS 550 4MATIC シューティングブレーク」が1,275万4,000円(税込)など。