日本航空(以下JAL)と三菱航空機(以下、三菱航空機)は、JALグループの次世代リージョナルジェット機として「三菱リージョナルジェット(以下MRJ)」32機を導入することについて、基本合意した。8月28日には、両社は共同で導入決定に関する記者会見を行った。

三菱リージョナルジェット(MRJ)

「MRJ」は、三菱航空機が2017年の商用化を目指して開発を進めている国内初の小型ジェット旅客機。新開発のエンジンを装着し、在来同サイズ機との比較で大幅な燃費改善が見込まれるなど、優れた経済性が特長だという。座席数は70~90席。シートの幅は広く、大型の手荷物収納スペースなども採用するなど、これまでのリージョナルジェット機にはない快適な客室空間を提供する。

記者会見の様子。左から、日本航空 代表取締役社長 植木義晴氏、三菱航空機 代表取締役会長 江川豪雄氏。写真提供/三菱航空機

JALは、同グループの地方ネットワーク路線運営の主力機として「MRJ」を活用し、さらなるサービス品質の向上に取り組むとしている。また、エアラインとしてのノウハウを活用し、「MRJ」の導入だけにとどまらず、三菱航空機に対し全面的な支援を実施。世界に誇れる国産ジェット旅客機の誕生に貢献していくという。

「MRJ」は、2021年中をめどにJALグループのジェイエアによる国内線での運航を計画している。なお、同機は2015年のテスト飛行を経て、2017年にANAに初めて25機が納入される予定となっている。